ひょんなことから磁性流体のデモ商品を手に入れた。
瓶の中で磁石がないとデレーッとしている。
磁石を近づけると吸い寄せられる
このデモ商品の優れていることは、瓶に磁性流体ともう一つの液体が入っていること。磁性流体だけだと、着色した磁性流体が瓶にへばりついて
デロデロになるので観察がやりにくい。ちなみに、こちらは東急ハンズで買ってきた(楽天などでも売っている)、子ども向けの磁性流体観察キット(1200円くらい)の磁性流体を普通のガラスのサンプル瓶に入れたところ。その点、デモ商品は
ときれいに観察できる。ちなみに、とげとげになる理由については、大昔に、かの有名なランダウおじさんが論文にしているはず。ということは難しい話なんだろうなぁと思いきちんとは調べていないけど、単純には界面張力と磁場エネルギーのバランスが効いているらしい。
ところで、磁性流体と一緒に入っている液体の種類だけれど、流石に開封しない状態では調べられないけれど、ハンズで売っている磁性流体の方は灯油の親戚のような油らしいので、それだったら水と混ざらないはずだから、ハンズで買ったサンプル瓶に水をいれて、その中に磁性流体を入れてみた。
結構OKだけれども、油断するとガラス壁面に流体がへばりつくようになる。もう一工夫必要なようだ。
ところで、水と灯油の界面張力を下げたかったら界面活性剤を投入すればよい。つまり、食器洗いの中性洗剤を放り込めばいいはずである。でやってみたところ、
と確かにとげは育ったけれど、磁性流体が水に一部溶け出してしまい、着色してしまった。着想はよさそうなので、きちんと濃度調整をしてみようと思っている。ちなみに、上の瓶は界面活性剤に加えて食塩も入れている。これは、水と磁性流体の密度を近くした方がとげがより育ちやすいと考えたため。界面活性剤と密度差の影響は別々にチェックした方がよいかもしれない。