写真技術が発達するまでは、スケッチが画像を伝える唯一の手段であった。顕微画像のスケッチは、絵心のない物にとっては至難の業である。話によると、絵心のなかったレーウェンフックは画家を雇って自分の見た画像を描かせたという。画家が直接に観察をしたのかは知らないけれど、非常に精巧なスケッチが残っているそうである。
写真は絵心のない人でもそれなりにスケッチができるようになるためのお助け装置の一種。接眼レンズの上に装着する。小さなプリズムが入っていて、顕微画像と外側の画像が二重に重なるようになる。ので、目で見た画像の上をなぞれば、プロポーションだけは合った図が描けるという次第。残念ながら、それ以上の手助けはしてくれないので、線画の後は絵心のある人の手を借りないといけないかもしれない。
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