ヒーター (自宅でできる液晶観察 4)

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これは80Wのもの。40W程度から200W程度まで種類がある。かつては15W程度の小さなヒーターもあったのだけれど、需要の減少に加えて作る人がいなくなった為に現在では販売されていない。
このヒーターは秋葉原の坂口電熱で購入した。価格は40から80Wはワット数に無関係に1個400円だった。
秋葉原に行くのが困難な場合には、ヒーターの入手には工夫が必要かもしれない。通販では、大洋電機さんやhttp://www.goot.co.jp/、HAKKOさんhttp://www.hakko.com/japan/index.htmlのWebから入手可能のようである。通販が困難な場合の最後の手は既製品の半田ごてもしくは、なんらかのコテを分解することである。このときには、見た目から、いかにもこの手のヒーターを使っている製品を買ってこないといけない。そうじゃないと、使えないヒーターが手元に残ることになる。

半田ごてヒーターは、本来は2つの発熱部分で半田ごての根本を挟んで使うものである。そのため、2つの発熱部分をつなぐ線はかなり短い。一方で、今回のホットステージでは、発熱体は試料を挟んで両側に入れる作りにしているので、2つの発熱部分の間の線を延長しないと使えない。そのためには、一旦ヒーターを分解する必要がある。
ヒーターを分解するには、マイナスのドライバーかこじ開けを使って、ヒーターのケースを注意深く開く。今回は最初はマイナスドライバーを使ったが、先端が厚くてケースに差し込めなかったのでこじ開けを使った。こじ開けは時計工具で、ケースの裏蓋をあけるのに用いる。時計によっては、自宅で電池交換作業をするための必需品である。
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ケースを開くと雲母にくるまれたヒーターがでてくる。
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雲母を開くと中には雲母板に電熱線を巻いたヒーター本体が出てくる。
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2つのヒーターの間の結線を中間で切断する。
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そして、ヒーターのリード線を必要な長さだけ切断して、それを使って、二つにヒーターを結ぶ。リード線と電熱線の接触は、製品が行っているような感じにする。
このとき忘れていけないのは、接続するリード線部分の絶縁である。これは、本来の線についていた絶縁体を転用するのだけれど、気をつけないと妙なところで接触をおこすので、注意してやる必要がある。もっとも、今回の換えヒーターはセラミックの筒状の絶縁体しかついていなかったため、ガラス繊維のチューブの絶縁チューブを別途購入して使っている。どの程度の長さでつなぐかは、ステージとの兼ね合いなので、それは、ステージ工作のところで。


業務用のホットステージでは、セラミックヒーター、カートリッジヒーター、マイクロヒーター、ラバーヒーターなどを熱源に用いることが多いが、それは、主にスペースの都合であって、高々200℃までの使用なら、わざわざ高価なヒーターを選択する必要はない。
半田ごてヒーターは、かつては実験屋の必需品であった。学生の頃に最初に使っていた液晶観察用のオーブンのヒーターも半田ごて用だったし、当時に自作した温度勾配用のオーブンも半田ごてヒーターを用いた。それ以外に低温用のクライオスタットなどのヒーターにも使われていた。
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by zam20f2 | 2010-04-18 12:54 | 科学系 | Comments(0)
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