偏光顕微鏡 (自宅でできる液晶観察 7)

液晶観察には偏光顕微鏡があることが望ましい。



とはいえ、家庭で新品の偏光顕微鏡を買うのは普通は無理な話である。また、高等学校でも偏光顕微鏡のないところも多いのではないかと思う。
さて、どうするか。解決方法は二つある。一つはネットオークションで偏光顕微鏡が出てくるのをじっくり待つことである。個人的な経験の範囲では国内のネットオークションで偏光顕微鏡はなかなか出てこない。また、出てきたとしても、部品が完全に揃っていないこともある。とはいえ、気長に待っていれば、いずれは出品があるだろうとは思う。その時には、気合いを入れて入札する。
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写真は、その結果として家にやってきたニコンのPOHである。これは、単眼のシンプルな偏光顕微鏡だけれど、第2次世界大戦後に、坪井誠太郎先生が中心になって作り上げた物である。今の双眼の顕微鏡に比べるとシンプルにしか見えないけれど、余計な光学素子が入っていないので、実は対物レンズの性能は、そのまま発揮される。

偏光顕微鏡の入手が困難な場合には、通常の顕微鏡に2枚の偏光フィルターを組み合わせれば、とりあえずは使える簡易偏光顕微鏡が出来上がるだろうと思う。思うと記したのは、自分でやったことがないためで、まあ、いずれは実際にやって、どの程度のことが出きるかをお示しするつもりではいる。組み合わせる偏光板については、照明側のものは、ハンズ等で売っているような安価なフィルム偏光子で十分だろうと思う。一方、観察側に入れるものはきちんとガラス板で挟んだしっかりしたものを用いるべきであろう。このあたりの詳細はいずれまた。
顕微鏡の入手とあわせて必要なのが対物レンズである。もちろん、ネットで出回っている顕微鏡にも対物レンズはついているけれども、液晶試料をホットステージに入れて観察する場合には対物レンズの先から試料までの距離が、数mm以上はある。多くの顕微鏡に付属するレンズでは、10倍までは、この距離をクリアーできることが多いが、それ以上の倍率だとだめなので、20倍程度以上の対物を使う場合には超長作動距離の対物レンズが必要になる。これも、ネットオークションをみていれば、頻度はすくないけれども出品があるので、可能な範囲で押さえるとよい。写真は10、20、40倍の長作動距離の対物レンズ。ニコンのこの世代のレンズでは長作動の対物レンズとして、LWD、ELWD、SLWDの3種類があり、普通のLWDよりELWDの方が、そして、SLWDがさらに作動距離が長い。EかSを見つけ出せばOKなはずである。
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ところで、ニコンのPOHは光源内蔵でないために、きちんとした照明のためには、照明装置を別途入手する必要がある。これは、たまにネットオークションにも出てくるのだけれど、たまたまミクロワールドサービスさんでジャンク品の放出があったので、それを入手した。架台は無かったので、その辺にころがっている三足スタンドに取り付ける。
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確認もかねて、ミクロワールドサービスさんに出向いたのだけれど、そこで見せて貰った珪藻はため息がでるほど綺麗だった。思わず、教育ランクの珪藻プレパラートも買ってしまった。
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by zam20f2 | 2010-04-24 21:06 | 科学系 | Comments(0)
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