球面収差

顕微対物レンズは、厳密に定められた使用条件時に最高の性能を発揮するように設計されている。それ故に、定められた条件を外すと収差が生じ、見え方が劣化する。
そうは言いながら、液晶を観察する場合には、あんまり意識するような状況にはならないのだけれど、珪藻を眺めていると、条件に敏感なのが実感できる。
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これは、使用条件を守った場合の画像。次の画像は対物レンズと試料の間にカバーガラスを1枚潜り込ませたもの
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見て分かるように、細かい構造が見えなくなっている。のだけれど、ピントをずらすと
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と、全体のピントは外れるのに、細かい構造が見えるところがある。
これは……………多分、球面収差のため、光軸付近の光線と、NA付近に拡がった光線の集光位置が違うために生じているのだろうと思う。今までも、ピントがずれた位置で、細かい構造が見えたことはあったのだけれど、理由は思いついていなかったのだけれど、これをみて、初めて理由が分かった気がした。
珪藻スライドはいやになるほど教育的である。
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by zam20f2 | 2010-06-26 18:24 | 顕微系 | Comments(0)
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