D線分離への思ったより近い道(2)

2年ほど前の8月に「D線分離への遠そうな道(1)」というエントリーがあるのだけれど、ここのところで、まっとうなスリットを使って分解能が3nm程度までは上がったので、D線分離に再挑戦することにした。D線の間隔は0.6nm。殺菌灯を撮影した時には1nmの間隔は分解出来ていそうにないので、あと数倍分解能を上げる必要がある。
分解能を上げるのには、
スリットを狭くする
回折格子の刻み数を増やす
光学系の焦点距離を伸ばす
という3つの手法がある。スリットはこれ以上狭くすると暗くなりすぎる。また、刻み数の多い回折格子フィルムはその辺に転がっていない。となると、光学系の焦点距離を伸ばすしか手はない。
入射側は固定焦点のレンズがついているので、焦点距離を変えられないのだけれど、回折格子より後ろはズームレンズを使っているので、数倍は焦点距離を伸ばすことが出来る。ので、やってみた。
どの辺にD線が出てくるか分からないので、先ずはスリットを拡げて場所を確かめる
c0164709_20231825.jpg

その後、スリットを狭める
c0164709_20233846.jpg

これだとちょっと見にくいけれど、D線の部分を等倍切り出しすると
c0164709_2024131.jpg

と目視で二重線であることが確認できる。rawファイルからプロファイルを作ると
c0164709_20243859.jpg

となり、全半値幅は0.4nm程度の模様。完全に分離とは行かなかったけれど、一応は分離出来ている。次のステップがあるとすると、完全に自作のスリットや鏡筒ででの実現だけど、先の話になるだろう。
撮影風景は
c0164709_20244447.jpg

先端の部分は
c0164709_20244632.jpg

取り外したスリット部分の単体は
c0164709_20244931.jpg

というわけで入射側の焦点距離は18cm程度。
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by zam20f2 | 2010-09-25 20:30 | 科学系 | Comments(0)
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