世界最高水準

福島のレベルが7になった。チェルノブイリに並ぶ世界最高水準になったわけだ。
かつては科学技術庁原子力安全局が原発の安全を所轄していたのだけれど、省庁再編でそれを経産省に取られてしまった。「世界最高水準」が大好きな文部科学省としては、所轄を経産省に取られた後で世界最高水準となったことを密かに悔しがっていると思う。まあ、今回のは経産省の所轄下だけれど、文科省の所轄下には「もんじゅ」という大地雷があるから、ちょっとの油断でFukushimaどころか、チェルノブイリも目じゃないくらいの記録を打ち立てることも夢ではない。
と、不謹慎なことを書いてしまったけれど、今回の出来事の背景には、文科省や経産省を問わず、そして、そこにつらなっている多くのエンジニアや科学者を含めて、自分達の立ち位置を考えずに、条件反射に「世界最高水準」という看板を掲げ、そして、隠しようのない失敗(ロケットが目の前で爆発するといったような)以外は名目的に成功であると主張するような思考形態があるように思う。なにしろ、その思考形態の元では、世界最高水準につながらないようなことは、本当に必要でも無視されるし、そして、見え隠れする多くの問題も、成功という蓋のもとに表に出て検討されることなく葬り去られてしまうのだから。
これから、原子力に変わるクリーンエネルギーの開発に対する研究投資が加速するだろうと思う。そして、その投資が無駄になったとしても、核物質をまき散らすことはないけれども、でも、今回のことを引き起こした思考形態を改めない限りは、未来を思い描くのは困難だ。
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by zam20f2 | 2011-04-12 22:54 | 文系 | Comments(0)
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