低倍率だと似ている感が少しあるコレステリック-等方相と、Ch-Myの室温を10倍の対物で撮影したものを並べてみる。まず、柔らかい方
そして硬い方
硬い方(Ch-My室温)で川のように見えるところに平行に筋が入っているのが見える。全体に、層構造があるような印象なのである。前の対物4倍の写真で硬めのSmの印象があると記したのは、倍率を上げると層構造的なものが見えていたためである。硬いSm相は分子の重心位置に3次元てきな規則性があり、柔軟性結晶の一種的な状態なのだけれども、それでも、これらの物質が作る結晶に比べると、層構造の名残がある。黒く見える川が層に沿っているのは、相転移にともなって体積が収縮した時に、層構造という異方的な構造故に、層間に空気層が入っていくためだと思う。
一方、柔らかいほうは、もう少し拡大するとしましま構造が見えるのだけれど、黒い領域は、決してしましま構造にそって成長したりしていない。こおなたりが大きな違いである。