液晶材料をセルに入れる時、室温で固体の物質の場合はセルをホットステージに載せて、等方相になる温度にしておき、そこにスパチュラで液晶を置く。すると、液晶は溶けて、毛細管現象でセルに吸い込まれていく。
この時、のせる液晶試料の量はかなり少ない。何しろ、セルの厚さは場合によると数ミクロンなのでセルサイズが1cm平方の場合は、mg程度以下で十分なのである。人によっては、針の先などで液晶の粉を拾うみたいだけれど、個人的にはスパチュラを使っている。のだけれど、普通のスパチュラは幅が広すぎて、使い勝手がよくない。
そこで、ヤスリで削って、細身にする。
これは、もとのスパチュラと削ったスパチュラ
尻尾のところを見ると、随分と努力した跡がみえると思う。
頭の方も削っているけれど、角度がわるくてちょっと見にくいかもしれない。
削るのは普通の鉄鋼ヤスリを使って適当なサイズまで狭めて、後は、耐水ペーパーで傷を消していく。最近は、体だものなので、途中からミニルーターを使って、磨きをかけている。
結構、幅を狭くしてしまってよい。また、少し薄めにした方が使いやすいように思う。