おもたい

仕事への行き帰りの電車の中で読む手頃な本がなくなって、しばらく前に買った本を引きずり出してきた。
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いわゆる全学連を中心とした学生運動を扱った本である。
大昔、学生だった頃に当時の先生から60年安保の時の活動家だった学生は、その後に社会で中心的に活躍しているけれど、大学紛争から70年の学生は、どうなったか分からないという話を聞いて以来、なんで違いがあるのか不思議だったのだけれど、この本を読んで随分と納得した。
この本によるち60年安保というのは社会・政治運動だったけれど、68年以降の学生運動は、日本社会の変化の中で適応に困難を感じるようになった学生の自分探し的な要素が強いのだという。
そう言われると68年の学生運動から、オークビレッジは生まれたけれど、政治に進んだ人が出てこない理由は分かる気がする。
この本は下巻で連合赤軍なども扱っていて、そこのところは特に重たい。著者は追い詰められた小集団に一般的に起こりうる事としてリンチ事件を解析している。それが、外に向かったのが、一連の裁判が終結したオーム事件なのかという気もする。実際、学生運動等が連合赤軍の衝撃で吹っ飛んだ後、生真面目過ぎる学生さんの一部を引き受けたのは、種々の新興宗教であり、私のまわりでは、学生運動でドロップアウトしてしまった人はいなけれど、新興宗教にはまって、来なくなってしまった人はいる。
ところで、この本、内容だけでなく物理的にも重たい。横から見ると
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往復の電車の中で読みながら、流石に、なんでこんな重い物を持ち歩いているのかと自分であきれていた。

これを書いていて、ふと思い出したのだけれど、60年安保の唐牛健太郎は築地のがんセンター病院で亡くなっている。もう、ほとんど意識を無くした唐牛のわきで、奥さんが唐牛の好きな歌を歌っているのが、わきで見ていてもじーんと来たという話を、そこの病棟で看護師をしていた人に聞いたことがある。
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by ZAM20F2 | 2011-11-21 21:38 | 物系 | Comments(0)
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