光の鉛筆の何巻だったかに、1眼レフのミラー(+フォーカルプレーン)ショックによるブレの話があり、1/30あたりで影響が最大になると記してあったように記憶している。シャッターが早ければ、ブレの影響が出にくいのは分かるけれど、遅いと大丈夫なのは、ブレが減衰してぶれていない時間が長くなるためと説明されていたと思う。
EOS X50のような先幕無しの場合でも、原理的に影響が最大になるシャッター速度はあるはずだ。頭の中では後幕が撮像面を横切るのに必要な1/200あたりかなと思っていたのだけれど、まあ、実際にやってみようというわけで試してみた。
試料は珪藻。MWSの品である。この手のことをするときには、分かっている試料が有り難い。液晶何かだと、紋様の変化がなだらかだったりして、テスト試料としてはあまり妥当ではない。で、高速シャッターから低速まで、ISO変化と、それでたりないところはNDフィルター、光源電圧変化で試してみた。ので、色味が変わっているところもあるけれど、それはご容赦を。なにしろ、シャッターブレのテストなのだから。画像は、対物40倍(NA0.85)、トランスラー2.5倍で撮影したJPEGの中心部分を等倍で切り出したもの。
1/3200
1/800
1/400
1/200
1/160
1/60
1/30
1/15
1/8
1/4
1/2
1
露出時間が長い方の一部が少し甘い気がするのだけれど、これは、撮影中にピントがずれている可能性と、それから、他の振動を拾った可能性がある。