プラニメータ

c0164709_20432841.jpg

 プラニメータの事を初めて知ったのは、ロゲルギストエッセイで、確か横車を押す話といったタイトルだったと思う。中学か高校のころの話だ。地図などで、ある閉領域の面積を出す道具があると知ってわくわくした記憶がある。
 プラニメータは、用途の持ち合わせもない人が買うのには高価な道具であり、あこがれているだけの道具であった。ところが、ネットークションに出ているのを先日見つけてしまい、相変わらず用途の持ち合わせはないものに、きわめて手頃な値段だったので、思わず入札してしまった。
 幸いに、競争相手は存在せず、家にやってくることになった。外箱はかなり疲れているけれど、本体は見た目からするとデッドストックに近い準新品。残念ながら説明書はなく、Web上でプラニメータの使い方を探すこととなった。
 NIIの論文データベースの化学系の解説記事にプラニメータを紹介したものがあり、そこでは、熱分析の測定データの面積(潜熱等に相当する)を求めるのにプラニメータを使う記述がある。今でこそ、ピーク面積の算定はコンピュータ任せで、一応ベースラインは引くけれども、あとは数値データが出て来る世の中になっているけれども、確かに、ほんの2~30年前までは、測定装置にはコンピュータはついておらず、面積は自分で何とかして求めなければいけないものだった。標準的な手法は、測定データをゼロックスでコピーして、求めたい面積部分を切り出して天秤で重さを量る。ゼロックスが使えるようになる以前は、本体を切ってしまうと、後でデータが全く残らなくなるので、トレースしてやっていたのかなとも思うのだけれど、どうやっていたのかは確かめたことはない。
 当時、学生実験で紙を切って面積を求めたことはあるけれども、プラニメータを使ったことはない。天秤は汎用器機だから研究室に一つぐらいあったけれど、プラニメータのように用途が限定されたものを買い込む発想はなかったのかもしれない。
 今でもデジタル化されたプラニメータは販売されているようであるけれども、この写真に示したのとは別の方式の進化版になっているように見受けられる。
 
c0164709_20433294.jpg

面積は根本の目盛りで見る。この状態で10cm角の領域を回して左の車が1回転になった。
c0164709_20433888.jpg

裏から見ると、ウオームギアで目盛板を回すようになっている。ピポット軸だけれど、精度が良くて、気持ちよくくるくる回る。
c0164709_20434092.jpg

これは、目盛板側から。右の方は腕木の軸。こちらも精度良く作られている。
c0164709_20434340.jpg

これは腕木の方から。
[PR]
by ZAM20F2 | 2012-02-19 20:52 | 物系 | Comments(0)
<< フォーカルコニック・コレステリック しおまみれ >>