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にわか地震談義 マグニチュード10

11月22日朝のNHKニュースを見ていたら、「世界最大級の地震はM10前後」という話を流していた(一応魚拓)。
東北大の松澤教授が起こりうる最大の地震はM10だと発表したという。松澤教授によれば、「マグニチュード10が絶対、起こると考えている訳ではない。東日本大震災でマグニチュード8クラスまでしか起こらないと思っていたらマグニチュード9が起きたので、僅かでも可能性があるならば、どういうことが起こるか事前に理解しておくことは必要だ」なのだけれど、正気なのだろうか。松澤教授は個々のアスペリティと称するもののこれまでの動きから311の前には、地震予測はもはや可能と思っていたと思われる研究者で、その自信が311で打ち砕かれたのはいいとして、だからといて、アラスカ沖からマリアナ沖まで同時に動く地震の可能性を主張するのは、いかがなものかと思う。
この地震が起きる可能性は、もちろん完全には否定できないけれど、それが起きるためには、この全長9000kmの線にそって、ほぼ均一に歪みが最大限まで蓄積される必要がある。しかし、線の真中あたりにある宮城から茨城沖に関しては、311でほぼ歪みが解放されているはずで、ここがチャージするまで1000年程度の時間がかかる。ということは、松澤教授のいう地震が起こるにしても、それは遠い将来で、少なくとも、これから300年は可能性をまったく考える必要はない。防災計画にはまったく意味のない戯言なのである。こんなことをやってたら、、地震学者は金を持ってくるために、狼少年的なことはいうけれど、防災にはまったく役立たないという定評がますます確立すると思う。
それにしてもNHKの報道も駄目すぎる。学者の戯言を垂れ流すしか能がない科学部部には存在意義はない。
23日夜追記:朝日新聞のWebも松澤教授の戯言を報道している。続きは登録しないと読めないので見ていないけれど、普通に見られる範囲から判断すると、朝日新聞の科学部にも存在意義はない。
by ZAM20F2 | 2012-11-23 09:02 | 科学系 | Comments(0)
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