Cloud, Polar star, Death star

3年程前に伝道師のM型ライカというエントリーを書いた。デジタルミラーなどというデジカメの進化形のある未来を語っていた人が、デジタルとは言えM型ライカなどという最も非デジタルなものを使っているの見て記した物だけれど、3年たって別の伝道師の講演を聴いて、同じような思いにとらわれた。
講演は進化した「高橋メソッド」を織り込んだ見事なものだった。高橋メソッドに対して何が進化しているのかというと、高橋メソッドは白バックに文字だけを基本とするのだけれど、キーワードとなる文字にあうような背景画像を使っていた。キーワードは漢字2~4文字。3文字の場合は最後に■を入れている。もちろん、英語講演なので、同じ意味の英語も(より小さなフォントで)入っている。多分、日本でやるので漢字をつかっていて、米国では(でも使っていても驚かない)英語のみなのだろうとは思う。
伝道師だから、当然、クラウドは推奨する。そのクラウドなんだけれども、かつては、インターネットというのは、個別の情報があって、それが適当にリンクされていて、そこを渡り歩いていくものだったような覚えがある。それが不便であるということで、検索エンジンが出来て、それが少数に絞られるようになった。グーグル八分という言葉もあるけれども、検索エンジンに掲載されなければ存在しないも同然という状況になっている。現在行われているクラウドも、少なくとも情報に関しては、いくつかの大規模サーバに収納されていて、P2Pで拡がっていく物を除けば、決して雲のように、とりとめもなくネットのどこかに漂っているわけではないと認識しているのだけれど、この認識が正しいなら、そういう意味では、ほとんどの人が扱っているネット上の情報収納サービスは、クラウドというよりは、局所的な点であり、雲というよりは星のようなものなのかなと思う。確かに、ツイッターでは個々のつぶやきは、至る所でなされているけれども、それは集められて少数の点で管理されているわけで、全部のつぶやきを知っている巨人がいるのである。
Web上に散らばった情報に効率よくアクセスするのには、道しるべになるpolar star の存在は大きな助けになる。自分自身が一日に行うネット検索の回数を考えれば、それがなかったら、とてもたどり着けない情報にいとも簡単にたどり着いていることは認めざるを得ない。でも、そこで使われている情報の価値付けは平均的な人間向けのものでしかない。特定の、狭い領域にかかわる情報については、一般のネット検索より、一つ見つけ出したサイトからのリンクや、他の人から教えて貰ったサイト情報の方が遙かに有効である場合も多々あるのである。
しかし、そんなまどろっこしいことを行うのは限られて人々で、普通はググって上位に出てこない情報は価値が低いとしてアクセスされない。ロングテール効果なんてことが言われるけれど、テールの方にまでアクセスするのは非常に限られた層で、多くの層はむしろ上位の部位でとまってしまうのである。
ひねくれた言い方をするのなら、検索サイトは、それがなければ手間を掛けながらもたどり着いたかもしれない、本当に必要な情報を持っているサイトではなく、取り敢えず、使える部分のある、より程度の低いサイトへ導く存在で、polar star というよりはDeath starとでも言うべき存在であるという見方もできる。
というわけで、しばらく前に行った飲み屋の写真を一枚。ホームを眺めながらとまっていた宿から電車で数駅のところから歩いて15分ぐらい。さすがに、Webの食べ物やガイドにはのっているけれど、まあ、へんぴな場所にあるので、口コミもあんまりない。見つけたのは、その付近で仕事があったときに、宿から仕事先まで歩いて行く途中で見かけた。良さそうな店だなと思って、夜によったのが最初。期待通りに店で、自分の勘が当たったのが嬉しかった。これは、Web検索で行ったときには決して味わえない楽しさだ。
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陽気な料理人さんとの会話も良いけれども、煙をきにしないなら、常連さんの話も面白い。今回は大工の棟梁から、ユンボはヤンマーかコベルコで数日の講習を受ければ使えるようになる話や、規矩術入門編(勾配の定義)を教えて貰った。
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by ZAM20F2 | 2012-12-15 16:31 | 文系 | Comments(0)
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