野山の理科研究:少國民理科の研究叢書(2)


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理科研究叢書の一冊である。「野山の理科研究」というタイトルからは、近郊の低山あたりの話かと思っていると、何故がエベレスト(この時代には未登頂)における山酔(高山病)から話が始まる。そして、地球における山脈の分布とそれが出来る機構の話などが続いていく。この時代は、大陸移動説の暗黒時代で、地球の冷却に伴う表面の皺の発生などで山脈の成長が議論されている。ただ、この時代の地球の歴史認識では、地球の歴史として現在の知見よりは随分と長い170億年とされている。それが、どのように変化してきたのかは個人的には興味のあるところだ。
それにしても、この本にも「旅行の理科研究」と同様に非常に多くの情報が詰め込まれている。山酔いの話から、造山運動、そして森林の保水力、養分と植物の生長、穀物の消費と牛肉の消費に必要とされる耕地面積の差、さらには野山の怪異として発光現象や狐が人を化かすかとか河童の正体まで。少しばかり雑ぱくなところや、今から見れば明らかに間違っている所、そして推測情報でしかないことも含まれているのだけれど、楽しめる一冊に仕上がっている。
ところで、この本には国民学校のラベルがはってある。というわけで、個人所有ではなく国民学校の図書室にあって、子ども達が読んだ本なのだろうと思う。
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by ZAM20F2 | 2013-02-04 21:36 | 科学系 | Comments(0)
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