白熱電球の引き口

写真などで見る昔の電球はキューピーのように頭がとがっていた。子どものころはそんな電球が普通だった人の話では、頭を水につけて折ると、水が噴水のように噴き上げて面白かったそうだ。
確かに電球の中は減圧されているので、(特に昔だったら、妙なガスを入れることなく真空になっているだろうから)水が噴水のように噴き出すはずだ。残念ながら、最近の電球は頭が丸いので、噴水のように水が噴き上げるような穴をあけるのは困難だろうと思う。
ところで、昔の電球がキューピーだったのは、真空に引くときに頭の方から引いて、そして封じきったためだろうと思う。何しろ根元の方は電極をガラスを通して外に出しているので封じきり作業が困難だ。

となると、逆に、今の丸頭の電球がどうやって排気と封じきりをやっているのかが不思議になる。で、調べてみたら、科博の資料に電球の技術史があり、それを見ると電極の根元が二重管になっていて、そこの内管で引く模様。そして、内管の先は当然穴が開いている。というわけで、
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先日のパナソニック電球の根元部分。二重管が見えて、確かに穴が開いている。
もう少し全体を見ると
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と二重管がソケットの内側に続いている。管は細いので封じきりは楽だし、また、封じきったあとは、ソケットで保護されるので、子どもが噴水ごっこをするのは困難だ。
それにしても、こんな所にも随分と技術の進歩があって、すごい芸が使われているのだと思う。
身の回り、あなどれない。
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by ZAM20F2 | 2013-05-11 07:38 | 物系 | Comments(0)
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