空の理科研究(2):少国民理科の研究叢書(10)

だいぶ間が開いてしまった少国民理科の研究叢書、手元にあるもので、まだWebにあげていないのは、「空の理科研究」、「水の理科研究」そして天文古玩さんのところで紹介された「街頭の理科研究」だ。と言うわけで、今日は空の理科研究。
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空と言うから気象がらみの話かなと思っていたのだけれど、
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と星のところから話が始まる。口絵の写真だって
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と大星雲だ。それから
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と地球にだいぶ近くなり
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となんで、月や太陽が地平線付近で大きく見えるのかという話につながっていく。その後は、色々な話が続いていくのだけれど、蜃気楼の説明は
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まあ、ありかなと思う一方で、
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などという写真が出てくると、最近でこそ大気汚染は近隣国の専売特許みたいな顔をしているけれど、極東の島国でもほんの数十年前までは極度に大気汚染がひどい状況があり、牛込柳町交差点の信号には、その名残が残っているのを改めて思い出したりする。
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は、流石に、美容の日焼けサロンは現存するだろうけれど、お医者さんが医療としてやっているとは思いがたい。こんな事をやったら皮膚癌のリスクが高くなると大顰蹙じゃないだろうか。そういう意味では、医学というのは最後は人体実験なわけで、今日の最新医療が明日には否定されるようなことがあっても、あんまり驚かない。

本の中には
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のようなサイエンティフィックな話の他に、どうやって空に上がっていくかというエンジニアリングな所もある。
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そして、さらには空気の液化の話まで。
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このシリーズに共通しているけれど、一冊でほんとうにいろんな知識に触れることができる。とはいえ、これも戦時下の本
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なんてものが、紛れ込んでいたりする。
この図が出たついでに、思い出したのだけれど、中谷宇吉郎の「霧退治」にはチャーチルが率先して、飛行場の霧を無くす研究を開始させてサポートしたという記述がある。中谷は「科学の国の総理大臣は違うものだ」というようなことを記しているけれども、どうも、チャーチルは科学技術の重要性を理由はよく分からないけれど、すごく高く評価していたようだ。というのは霧退治の他にも、独逸との開戦の遙か以前から、独逸空軍がイギリス本土に爆撃を仕掛ける時に、それを探知するためのレーダー網の開発と建設を命じていたようだ。(光の鉛筆の8か9による) 霧退治とレーダーに共通しているのは、最新技術の開発ではなく、既存技術できっちり計算していけるとなったら行くという方向性。これも、すごく面白いところだ。
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by ZAM20F2 | 2013-05-28 21:41 | 科学系 | Comments(2)
Commented by 玉青 at 2013-05-29 22:37 x
おお!これはまた濃いですねえ。
まあ、宇宙的スケールでいうと、針の先でつついたような地球を除けば、みんな「空」の話題になってしまうので、もう何でもありかもしれませんね。それにしても、太陽灯の子供たちのインパクトたるや…(笑)
Commented by ZAM20F2 at 2013-06-01 07:57
太陽灯は確かにインパクトありました。そういえば、私が子どもの頃には、日光浴しないと、くる病になるなんて話がありましたから日の光は健康のもとだったのかなとも思います。今の紫外線を避けようという風潮とはまったく逆ですね。それにしても、このシリーズ、それぞれ面白く、そちらで、紹介して下さったのを感謝しています。
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