家庭用実用品の作り方(3):少年技師ハンドブック

時計を箱に入れるだけでは、小学生の夏休みの工作という感じだけれど,目覚まし時計を使った細工となると、中学校以上の技量が必要となるように思う。
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は時計の時報を他の部屋でも鳴らすための工夫。時報を打つベルのハンマーに糸を結びつけてスイッチの開閉に使うという工夫だ。配線の先にはベルを用意しておく。これなら、確かに複数の部屋で時報を鳴らすことが出来る。
続いては目覚まし時計を使った細工。目覚ましのベルを鳴らすためのゼンマイの巻き上げを半分程度は金属板で蔽った円筒に付け替える。最初は電極が金属から外れた位置にしておく。目覚ましが鳴り始めるとゼンマイの巻き上げが回っていってスイッチ部分に到達すると、他の部屋に置いておいたベルもなる仕組みだ。
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こちらが、他の部屋のベル。
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目覚ましの活用には違うバージョンもある。
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は目覚ましの巻き上げの戻り運動を使って部屋のスイッチを動かす工夫。目覚ましがちゃんと固定されているので、スイッチが少しばかり固くても問題はなさそうだ。

こんな工夫をみていると、機械+アナログ装置の時代には、小物発明的工夫の余地が多くあったのだと思う。今だとデジタルの目覚まし時計だから他の部屋でベルを鳴らす工夫をするなんていうのは不可能だ。せいぜい目覚まし時計の画像をネットカメラで撮影して他の部屋で見るなんて話になりそうだけれど、そんなことをやるなら、時計をもう一個というところだろう。

そういえば、大昔に液晶の保温炉をゆっくりと降温するのに使っていた装置は、アナログの温調の温度設定用ダイヤルにプーリーを取り付け、それをゼンマイ駆動の微回転装置に結びつけて徐々に設定温度を変えるというものだった。誰かがゼンマイ駆動装置をゴミ箱から拾ってきて作ったと聞いている。
今だと、コンピュータにつながった温調を使うところだけれど、それに比べると素朴だけれど、でもあるいみ日常の知識の範囲で工夫できることで、そういう意味では研究でも工夫の余地が多くあったのかも知れない。
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by ZAM20F2 | 2013-08-06 21:24 | 科学系 | Comments(0)
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