骨片のリタデーション

偏光顕微鏡を使ってリタデーション(複屈折×厚さ)を見積もるにはいくつかの方法がある。一番単純なのは見えている色から推測する方法だけれど、リタデーションが大きくなると、何番目の周期の色を見ているのか判断が難しくなるという問題がある。今回の骨片は鋭敏色板やλ/4板を入れた印象からは、リタデーションは数百nmの上の方より大きそうだ。とりあえず、手元にある楔型検板を入れてみることにした。これは、入れた量によりリタデーションが変化する板で、試料の複屈折を打ち消すような方向で入れれば(正確には検板の方向は変えられないので、検板の方向に合わせた角度に試料をセットすればだ)、試料と検板のリタデーションが打ち消した時にその場所が暗くなる。そろりと検板を差し込む
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さらに入れていくと
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周辺部はリタデーション0に近い無色になったっぽい。
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周辺の暗くなったところは、打ち消し合ったところ
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暗い領域が真ん中の方に進んでいく
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まんなかまであと一歩
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これでほぼ中心が消光した。回りに暗い帶が見えているけれども、ここは、鋭敏色を跨いでリタデーションが急激に変わっているところだと思う。ということは、このあたりは、厚みが急激に変わっているのだろうと思う。
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はすでに過剰補正。さらに検板を入れると
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となる。
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by ZAM20F2 | 2014-01-03 12:21 | 科学系 | Comments(0)
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