ルーペの視野

ルーペを使い慣れた人かどうかを知りたければ、その人がルーペを物に近づけるか目に近づけるかを見れば良い。どうしても目とルーペと物を近づけるのが困難な時には、慣れた人でもルーペを物に近づけることがあるかもしれないが、使い慣れた人は基本的にはルーペを目に近づける。一方、虫眼鏡しか使ったことがない人にルーペを持たせると、虫眼鏡とおんなじようにルーペを目から話して持つ事が多い。

何でルーペ使いがルーペを目に近づけるかというと、その方が広い視野を確保できるからだ。それを示すために、目の代わりにカメラを用いてカメラレンズをルーペから離した場合と近づけた場合を比べてみた。
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これは、ルーペとカメラレンズが凡そ20cm離れた場合。ルーペは4倍の物を用いている。一目盛りが1mmなので、左右に約5mmずつ、直径1cm程度の範囲が見えている。一方、同じ状態からカメラレンズをルーペに近づけると
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と画面いっぱいの視野が得られる。対角線のところで、は3平方の定理から2.5cmなので直径として5cmの円内は見渡せている事になる。先ほどの5倍、面積にすると25倍もの領域が見えるようになったのである。

倍率を変えても話は同じで、これは8倍のルーペ。
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カメラレンズを離すと、せいぜい上下に1mmで直径2mm程度の範囲しか真っ当に見えないのがレンズを近づけると
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と長さにして10倍以上の領域が見えるようになる(実際に目でのぞいた時の視野はもっと広い。今はカメラレンズの画角で制限されている)。面積では100倍にもなるわけだ。この比較を見れば、ルーペ使いがルーペを目に近づけて使う理由も納得できるだろうと思う。


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by ZAM20F2 | 2014-03-08 07:53 | 科学系 | Comments(0)
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