化学実験と化学遊戯

化学実験と化学遊戯だけれど、何しろ、バナナを外から見えないように切る工夫が掲載されている本だから、他にどんな工夫があるのかとワクワクしながら目次を見ると
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予想に反して、結構真っ当な内容だったりする。
試験管を銀色に輝かす法なんていうのがあるから、銀鏡反応かと思ってページをめくると、中が空の試験管を水にいれて全反射で輝かせるという、ちょっと脱力する話だったりはするけれども、「これは化学ではなく物理の話ですが」という注釈付きになっていて、まだ押さえが効いているという感じだ。
目次をめくると
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炎色反応など、王道の話が続く。さらに
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写真現像薬の話もあるけれども、これは「家庭用アルコールの見分け方」とは違って、1940年代の化学少年の持ち物に入っていても驚かないから、悪くはないと思う。また、実験室の設備なんかの記述があるのも親切かもしれない。もっとも、秤を自作して、どの程度の精度のものができるのかは少し不安なところだけれど。
本の後半には
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少し高度な実験が記されている。中身を見てみると
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と実験のやり方が図いりで入っているけれども、冷静に眺めてみると、コップのそこにこんな感じで試験管を止めるのはちょっと不安定かもしれない。ついでに記すと、食塩は精製塩ではなく粗塩をつかわないといけないという注釈がある。まあ、でも、普通の粗塩を売っていたことが見て取れる。
 目次を見る限りは、真っ当そうなこの本、例えば、リトマス紙の色を変える部分を見てみると
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なんか、微妙な工夫の話が出てきている。やっぱり、この著者は、思いつき工夫の人だったんだなぁと、すこしばかり、ほっとしてしまった。
この頁にあるように、一応は、なんでそういうことが生じるのかという説明があるのは、よい所なのだけれども、題材の選び方が系統的ではなく、この本一冊の実験をしても、まとまった知識が得られそうにない気がする。

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by ZAM20F2 | 2014-07-13 08:16 | 科学系 | Comments(0)
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