回路・ショート・接触抵抗(少年技師の電気学)

交流のインダクタンスの後は材料などの話につながると記したけれど、単に電線だけでなく、銅や銀といった材料がどこに使われるかとか、絶縁体が熱で劣化することや水で絶縁が悪くなることなど、多様で実際的な知識が続いていく。その上で、
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と、回路の話に続いていく。これを見て、電圧とか電流の関係は最初に書いてあったのではないかと思った人もいると思う。確かに、電流や電圧とか抵抗の大小と流れる電流量などは最初に記してあったのだけれど、一回りして、もう少し複雑で現実的な状況に戻ってきている。たとえば
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なんて例がでてくるけれど、これは、抵抗の大小でかかっている電圧が大きく違っていることを示している。大昔に、中学校で、豆電球を使った導通テスターをつくった時に、一人だけブザーを使った人がいて、二つの導通テスターを直列に繋ぐと、豆電球はつくけれどもブザーが鳴らないのが不思議だったのだけれど、この本を読んでいたら理由は分かっただろうなぁと振り返って思った。
直列だけでなく並列回路もある。
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こちらは
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と水流で何が起こっているかの説明をしている。これらの説明に続いて
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ととショートに対する注意がある。見て鋭いなぁと思ったのは、電流計を直列につないでもショートをすること。そういえば、学生のころ、卒業して企業に勤めていた人が、やってきて、テスターをアンペアモードにして電源に繋いで、電源とテスターを壊して風のように去って行ったことがあった。子供の科学の相談室でも、電流計を直列につないで壊したという話があったのかなと思う。
そして、ショートして家の電気が落ちた時には
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を見に行かなければならなくなる。ほんとに実用的な本だ。今は、ブレーカーになって、こんな物を見る事も少ないと思うけれども、今よりは過電流の実感がわくかもしれない。
さらに
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接触抵抗の話があるけれども、これは、実際に実験をする上では色々と重要だけれども、今でもあんまり教えられていないような内容だと思う。ここの最後は「ターミナルやプラグはよく磨いて、締める時は必ず固く」
と注意点を完結にまとめ、さらに、電流と電線の太さの関係についての話へと続いていく。
本当に、この一冊を読んでおけば、実験をする上での多くの注意事項が身につくと思う。

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by ZAM20F2 | 2014-08-06 06:53 | 科学系 | Comments(0)
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