鉈 四寸 本町西 定正 別上

定正の鉈鎌の柄の所には赤いラベルがはってあったけれど、あれには

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という文言が記してある。「切味本位」「信州定正農具刃物工場」とならんだ文字は、少しばかり無骨だけれども、実用的でしっかりした品をつくっているという誇りを感じさせる。

さて、今日のラベルの付いている柄、昨日の鉈鎌とは明らかに違っている。全体像は
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と小振りな鉈なのである。それにしても樺の木細工のさやが格好いい。
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文様が入っていてなかなかおしゃれだ。
最近は、この手のさやが手に入らなくなっていて、定正さんでも、もう使っていないような気がする(最近はお店に行っていないので分からないのだ)のだけれど、30年ぐらい前には、普通においてあって、鞘だけでも買うことができた。

もっとも、定正の鉈でも樺の木細工の鞘だったのは「別上」の品だった。定正の鉈は普通の品と(これも切味本位だ)別上があり、もちろん、別上の方が高価だった。で別上には
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と刻印が入っている。12はサイズで、これは4寸の小振りの物。その別上の中に文様を彫り込んだ品があった(今でも売っているかは知らない)。というわけで、その文様。
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こんなのが定正さんの棚に普通に転がっていた。

あのあたりも、大規模スーパーやらが出来て、ずいぶんと便利になったようだけれど、刃物事情に関しては前世紀の方が、今よりよっぽど文化的に優れていた気がする。

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by ZAM20F2 | 2014-09-05 20:46 | 物系 | Comments(0)
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