望月宿は中山道25番目の宿場町。今ではバイパスが出来てしまって中山道沿い街を通らずに車は通り過ぎていくのだけれど、新望月トンネルが出来るまでは、昔ながらの望月トンネルから鹿曲川に向かって道は下り、川を渡って竹花組のところを90ど曲がって昔の道を街の中を通り抜けていた。
その川を渡って90度曲がる手前、ガソリンスタンドの脇に「中竹鋸店」という店がある(2012年6月のストリートビューだとまだ建物はあるけれど、営業しているか分からない)。
バスで前を通るたびに気になっていたのだけれど、ついに望月でバスを降りてお店にいったのは、もう30年ぐらいも昔のこと。
手曲鋸は持っていたので買い込んだのはまっすぐな柄のついた鋸。竹中さんのWebからは伐採用の手長鋸という名称のものだ。
刃は茨目だったはずなんだけれど、東京で目立てにだしたら、茨目でなく戻ってきた。
ちょっと光線を変えて
もう一枚。
買った時は気にしなかったのだけれど、銘をみると中屋竹次郎さんと読める気がする。今になって、中竹が中屋竹次郎から来ているらしいと気がついた次第。銘ははいっているのだけれど、30年前の店の印象は目立屋さんで鋸鍛冶ではなかった気がする。三鉄の小刀みたいに、販売店の責任で銘をいれたのかなという気もする。