摩擦ルミネセンス

春夏秋冬さんの「水生生物雑記帳:ヤコウチュウ」というエントリーに長尺フィルムの詰め替え時にパトローネの軸に切断した長尺フィルムの端を貼り付ける時に使う粘着テープを暗室で剥がす時に光を発したという話が書いてあった。

これは、見覚えのある光景。学生のころは専ら100フィートのフィルムを買ってきて、パトローネはキクヤやらヨドバシの店頭に箱にはいっておいてあった使い終わった奴をもらってきて詰め替えて使っていた。で、その時に春夏秋冬さんとおなじ用に、テープを引きはがす時に光るのを見ていた。

それが、恐らくは摩擦ルミネセンスというものだろうと思ったのは、ファインマンの本で角砂糖をつぶす時に発光が見られて、それが摩擦ルミネセンスと呼ばれていると書いてあったのを読んでからだ。スペクトルを取るとチッソの蛍光なので、発行元は窒素だけれど、メカニズムは不明という話しだった。

なんか、久しぶりにテープの発光が見たくなって、思わずホームセンターでテープを買ってきた。
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本当はもっとしっかりしたカッター付きのが欲しかったのだけれど、120円のこれしかおいてなかった。スコッチのメンディングテープだ。セロファンテープは、やったことはないのだけれど、なんかあんまり静電気が起きそうな気がしないし、昔に発光をみたのもメンディングテープだったので、それを買い込んだ次第だ。もっとしっかりしたのが欲しかったのは、きっちり固定しないとテープを引きはがす時に動いてしまって撮影が満足に行かないだろうと思ったからだ。

夜を待って、というか、帰ったら暗くなっていたので、早速部屋を暗くしてカメラを長時間露光にして、テープを引きはがしてみた。
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これで、ISO1600、F2.8で20秒。なにしろ、高感度が弱いデジカメしかないのは痛いところだ。それでも、一応、発光は色つきで写っている。

摩擦ルミネセンスの写真は伊地知国夫さんの「見えない光を見る」に砂糖をつぶす時の発光写真があるけれども、さすがに白黒だ。テープに比べて光量が低いのだろうと思う。(今のデジカメらならカラーもできるかな?)

少し、明るさを上げてコントラストも付けると
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とテープの輪郭も見えるようになる。もう少し条件を詰めれば、摩擦ルミネセンスでテープカッター本体が浮かび上がる写真が出来るかも知れない。

ところで、春夏秋冬さんにコメントを書き込もうと思って、摩擦ルミネセンスで検索したら、真空中でスコッチテープを剥がすとX線が発生するという記事を見つけてしまった。

X線が発生するという記事を見つけてしまった。(春夏秋冬さんのコメント欄にはWiredの記事だけれど、これは元の雑誌。なんか、さっき検索した時と出てくる順番が違っていて混乱している。)
真空中だと真空度にもよるけれど、窒素はあんまりなさそう。でも、写真の色を見ると青色っぽく、何が光っているのか不思議なところ。まあ、それ以前にX線が出るのが謎なのだけれど、でも、静電気でkVオーダーはでるわけだけから、エネルギー的にはX線を出しちゃってもいい気もする。

写真、もう少し真っ当に取り直すべく思案中(何か、昔ほど光った気がしない。昨日は天気が悪く、湿度が低くないのがいけないのかも知れない。もう少し条件出しが必要だ)
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by ZAM20F2 | 2014-10-25 18:33 | 科学系 | Comments(2)
Commented by kmitoh(春夏秋冬) at 2014-10-25 18:58 x
 すぐに実験をするとは、さすがですね。
 楽しみにしています。
Commented by ZAM20F2 at 2014-10-27 07:34
今の写真は、テープを引きはがす場所が動いているようで、発光場所が拡がっています。剥がす場所を一定にするための工夫を思案中です。メールで知り合いの方から、他のテープでも発光するとの情報を頂きました。というわけで、テープに何を使うかもテストが必要そうです。そのメールには、昔ほど光らないのは湿度のためではなく、加齢による目の青色感度低下のためではないかという、言われて見ると、身も蓋もないけど、ありそうな可能性の指摘があり、そうかもしれないと思いつつ、摩擦が絡むなら、湿度依存はあってもよいはずだと、発光強度を定量評価できないかとも思案中です。
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