昭和40年ごろの天然化合物分析(雑談メモ)

大学院の学生の頃、天然物の構造を決める研究をやっていたという方のお話を聞く機会があった。昭和40年ごろの話なのだけれど、当時はカラム技術などはなかったので、結晶性のよい誘導体を作るのが必須で、それが出来たら再結晶などの技術により、純度を上げていったそうだ。
その後、元素分析などを元に構造を決めていくのだけれど、結局はそれで決められなくて、非古典的なX線解析に最後は頼ったと少し残念そうに離されていた。もっとも、そのX線解析といっても、今みたいにデテクターからのシグナルが勝手に読み込まれて解析していくようなものではなく、フィルムで撮影した画像をデータ化してパンチカードに打ち込んだのを大型計算機センターに持ってくと、数日して結果がでるというような世界だったそうだ。
話を聞いて思ったのは、この領域の研究手法がその頃までは20世紀初頭と変わっていなかったこと。最初に液晶を報告した論文は19世紀にでたもので、コレステロールの構造を決めるために誘導体を作ったら、2つの融点が見つかっちゃったという話なのだ。結晶性のよい誘導体をつくるなんていうのは、まさに聞いた話と同じ流れだ。
昭和40年というと1965年なわけだけれども、ずいぶんと研究のスタイルが変化しているのだろうと話を聞きながらしみじみと感じた。
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by ZAM20F2 | 2014-11-05 21:19 | 文系 | Comments(0)
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