れっどえんはんさない

デモ用のグリーンフィルターが欲しくて、コガネムシを探しに行くついでに駅の反対側のカメラ屋のジャンクコーナーに行ったら、レッドエンハンサーも転がっていたので思わず買い込んでしまった。
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左側はレッドエンハンサー。赤色を強調するフィルターなら、赤みを帯びていそうなのだけれど、どちらかというと緑系の色に感じる。右側は、PO1。淡い方の緑色フィルターだ。レッドエンハンサーをオレンジフィルターに重ねると赤みが増すように見える。
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一方の緑色フィルターは赤みが増す感じはしない。もっとも、オレンジフィルターによって効果が違っていて目視では
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小さいフィルターの方が赤みが増すように見えるのだけれど、写真では、あんまり赤みが増したようにはなっていない。カタログ上ではフィルムカメラ用でデジタルカメラ用にはなっていないは、このためだろと思う。
レッドエンハンサーを買い込んだのは、見た目と赤色強調の関係が不思議だったからだ。そこで、透過スペクトルを調べてみると
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レッドエンハンサーは580のオレンジの辺りに強い吸収がある。従って、オレンジフィルターと重ねると、透過する波長が長波長からになって、より赤くなるように見えるわけだ。
ところで、レッドエンハンサーのスペクトル、どこかで見たことがある記憶があった。というか、ケンコーの波長校正フィルターの気がして調べたら、波長校正用フィルターV-10がピッタリだった。なんか、V-10を画期的に安価で入手でき、使うあてはないけれど幸せな気分だ。
V-10は大昔からあるフィルターで、誰がこのフィルターを赤み強調として使う事を思いついたのか興味あるところだ。なんか、たまたまフィルターを通して物を見たら赤が鮮やかに見えてなんてセレンディピティ的な話を想像してしまうのだけれど、どうなのだろうか。
そして、目で見て赤みが増すのが写真で再現出来ないのは、目の錐体とカメラの3種の色分解の感光特性が違っているためなわけで、赤みがまさない写真を長めながら、RGBでなくLMSの色フィルターのカメラが市販されないかと改めて思っている。

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by ZAM20F2 | 2014-11-29 21:40 | 科学系 | Comments(0)
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