ブレーズド回折格子による非対象回折

少し前のクラゲの構造発色についてのメモで歯が傾いた回折格子の話をした。その時には実写でなくポンチ絵を示したのみだけれども、その後に実写版を作ったので上げることにする。
ボール紙で作るおもちゃの分光器に使う透過型回折格子ではプラス側とマイナス側で回折強度は同じだけれども、本式の分光器に使われている回折格子は特定の波長の1次の光の回折強度が高くなるようになっている。
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この写真は随分前にネットオークションに出ていた物。単眼の偏光顕微鏡と一緒に出ていたのだけれど、ニコンの25cm分光器の取り外し品だろうと思う。
一番上は隠れているところも入れるとGROOVES/mm 600
だろうと思う。1mm辺りの刻み線数で600本は可視用で割と普通の数だ。
1行空いて下が
BLAZE WAVELENGTH 5000Aがどの波長の光に最適化されているか。だいたいブレーズ波長の2/3から2倍程度の範囲で使うようにと教えられた記憶がある。そして、下の矢印はブレーズの方向を示している。
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この回折格子を画面のめいっぱい右において、その前に白色のアクリル板をおいている。最初は白い紙を置いてみたのだけれど,光をかなり斜めに入射することになり、表面の凹凸が目立つ画像になってしまうため、アクリル板を使う事にした。
これに、緑の単色光を垂直に入射する。
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画面にほぼ水平に走っているのが入射ラインと出射ラインが重なったもの。画面の左側は暗く真ん中から右側で明るくなっているけれども、これは真ん中あたりで入射光が下のアクリル板にも当たるようになったため。この右側が入射光強度を示す明るさになっている。
そして回折格子に当たった光がいくつかの回折角で戻っているけれおdも、下側の1次光が他に比べて遙かに強くなっている。正面に戻る光を見ると左半分は暗くなっており、これは入射光方向への戻り光強度が1次回折光より弱い事を示している。上側の光は1次も2次も弱い。また、下側も1次のみ強く、2次、3次は上に比べても弱くなっている。
実験に使った光は緑LED光。OM135mmマクロを使って疑似平行光にしている。焦点距離が長い方が平行性が良くなるとは思うのだけれども、三脚座がついているのがこれしかないのだ。
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by ZAM20F2 | 2015-01-12 21:04 | 科学系 | Comments(0)
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