驚きの二品 国産顕微鏡100年展から

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なんていうものをやっているという話を聞きつけて覗きに行ってみた。
国産の顕微鏡が年代順に並んではいるけれども、今ひとつぱっとしていないなぁと思いながら、見ていったら
驚愕の一品に行き当たった。
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遠目には落射照明装置のついた顕微鏡だけれども、その割には下側からの透過照明系もついている。隣(正確には隣の隣)にならんでいたのは
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POH。坪井誠太郎先生が開発に関わった偏光顕微鏡。というわけで、この並びは偏光顕微鏡コーナー。そして、そこにならんでいるこの重装備の品は、レクチファイヤ付きの偏光顕微鏡。しげしげと眺めると
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対物レンズも専用らしく神々しい。そして照明系も
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鏡基の上にプリズム偏光子、そしてその上にレクチファイヤ付きのコンデンサという風情。
これは、光の鉛筆で存在を知っていたけれども、随分と顕微鏡に詳しい知り合いでも、持っていないどころか、見たことも、国内に存在しているかわからないなんていうレアな品。こんなところで見られるとは思いもよりませんでしたとも。いったい、何処に保存されていた品なのだろう。

そして、そのコーナーを過ぎて折り返しで戻ったあたりにあるのは、

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顕微鏡を覗いてみようコーナー。といっても、2台しか置いていないのだけれど。それにしても、科学館の類でも顕微鏡がこんな感じで箱に収まって調整出来ず
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な感じの窓から覗くだけというのは味気ないところだ。覗いてみると
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が見えるのだけれども、カメラのレンズが接眼レンズに接触する気がしない。よく見てみると
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と前面はアクリル板が2枚重ねで窓と見えたところは素通しではないく薄いアクリル板で蔽われていて、顕微鏡には一切触れない作りになっていた。
これが二番目に驚愕したこと。一番目の驚愕は嬉しい驚きだったけれど、こちらは……もちろんあきれ果てた驚きだ。

なんでこんな事をやるのだろうか。アイポイント位置を確保するために、薄手のアクリル板を使うなどの努力は見られるのだけれど、現場の研究者的な発想からは、けっしてこんなことはしないで、もっと自由に顕微鏡を扱えるようにすると思う。恐らくは、事故の場合の責任をどうするんだとかなどといった小役人的な発想しか持ち合わせていない人間が権力側にいるために、こんあ展示になっているのではないかと思ったりもしてしまうのだけれど、もし本当にそうだったら、科博としては完全に自殺行為というか、すでに死んでいるという状況だ。
上に記した以外の理由を思いつかないのだけれども、一体何であんなどうしようもない展示スタイルになってしまったのだろう。
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by ZAM20F2 | 2015-03-08 19:51 | 顕微系 | Comments(0)
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