少し前の
「旧世代長作動対物レンズ」で、鏡筒長もカバーガラス厚も指定以外となる金属用長作動対物が液晶観察に普通に用いられる理由を少しばかり記した。
まあ、気がつかなければ平和かもしれないのだけれども、どこまで何が見えているのかは知っていた方が安心できる。
は、等方相からコレステリック液晶が湧いているところ。160mm鏡筒に40倍の対物レンズをつけている。カバーガラスが上に1枚のった状態だ。
このサンプルが金属用40倍でどう見えるかというと、
となる。大きさが小さくなっているのは鏡筒長210mm用の対物を160mm鏡筒長で使っているから。
コントラストは悪くなっているけれども、ほとんどの領域で、コレステリック由来の縞構造は見えている。とりあえず、ものごとを判断するのには、このぐらい写っていれば大丈夫な気がする。つづいて、上にスライドガラスを1枚重ねた状態。これが、ほぼ普通の液晶観察に対応する。
この状態ではもはや真っ当に縞構造を見るのは困難になっている。対物のNAが0.5なので1ミクロン程度は分解できるはずなのだけれど、それが出来なくなっている。