異常偏光色

c0164709_21150298.jpg

クロスニコル間の結晶。黄色や赤の色が見えるということは、単純には数百nmのリタデーションという感じなのだけれど、検光子を抜いてみると
c0164709_21150601.jpg

と着色が見える。
ということは、この色はニコルに挟んだから出ているのではなく結晶の色。そして、クロスニコルで着色したいたのは、複屈折がそれなりに大きくて、複屈折によっては、ほぼ白色の光が抜けていたため。
坪井先生の本にこのような結晶の着色によるものを異常干渉色として説明されているけれども、光学の本を読むと、直交する偏光は干渉しないなんてことがきっぱり書いてあり、クロスニコル中の複屈折物質の着色を干渉色と呼ぶのは科学的には正しくないことになるので、ここでは、Qualitative Polarized Light Microscopy (Microscopy Handbooks)に使われているpolarization color から、異常偏光色という表題にしている。
[PR]
by ZAM20F2 | 2015-05-22 21:29 | 科学系 | Comments(0)
<< 析出物 バニリン >>