杉玉なし

奈川キュウリを手にいれたのは、
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とうい名前の踏切の近くの集落にいく途中。
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この集落に行くのは四五回目。目的は、
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のお酒を買うことなのだけれど、店が閉まっている。閉まっているだけなら良いのだけれど、目印の杉玉が飾られていない。悪い予感がしながら、
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の看板のある集落内の酒屋さんで尋ねると、3年前に廃業したとのこと。

この銘柄を知ったのは、家から歩いて小一時間の所にある酒屋さんに置いてあったから。そこの店には、何故かこの銘柄と、茂田井宿の新しい方の酒蔵のお酒がおいてあって、なんでその銘柄かと尋ねたら、「昔の灘の酒を彷彿とさせるのがこの2銘柄」との返事があった。取り寄せた酒の大半は売る前に飲んじゃっているんじゃ無いかという謎の酒屋だったのだけれど、その店がまともな営業をしなくなってからは、酒蔵近辺まで行かないと入手できないので、何年かに一度は思い立って訪ねていた。
今風の吟醸系ではなく、燗でもおいしいしっかりしたお酒だった。廃業していてとても残念だった

お目当ての店がなくなった以上は、この集落を再訪することは無いだろうと思うのだけれど、道を歩きながら、改めて集落の変化を感じている。最初に来たときは、何もない場所で、横の国道から、そのまま車で入ってきて、集落の通りを通って酒屋の前で止めてという状況だったし、くたびれ果てた、風情も消えた家が並んでいる印象だった。
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はその時代から使ってそうな品。でも、今の平均的町並みは
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この街道では都に近い方に、昔の風情を残す宿があって、そちらは、その当時から観光地となっていた。それが、いつの間にか、この宿も観光地となって、Youも結構見かけるような状況になっていた。かつてのくたびれ果てた家々も、表に格子を入れ直して尤もらしい風情になっていて、今では
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な感じの家の方が貴重品だ。いずれ、この家にも格子が入ってしまうのでは無いかと思う。

その中で、前回と変わらない印象を与えるのは、
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だ。でも、さらに観光地化が進むと顰蹙をかってスミに追いやられそうな気がする。

くたびれ果てた宿が観光地としてきれいな見た目になるのは、この宿に限ったことではなく、この街道の東の方の峠の手前の追分から北に向かう街道にある宿もいつの間にか観光地化していた。

観光地化することにより、宿が存続するなら、それは悪いことではないと思うのだけれど、それにも関わらず、地域に根ざしていたはずの酒蔵が消えて無くなるというのは、それだけでは救えない部分があることを示唆している。そして、救えなかった部分に、きちんとした文化があった気がするのだけれど、どうなんだろう。
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by ZAM20F2 | 2015-08-31 21:39 | 街角系 | Comments(0)
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