Olympus Air A01の近赤外領域の感度

前回のエントリーでは、可視領域の感度分布しか示さなかったけれど、可視領域に比べると低感度だけれども、810nmと900nm過ぎあたりの波長にも感度の小山があり、しかもこの領域は青にも感度が生じている。
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790nmの赤のピークは測定ミスで実際には存在しない都思う。

青や緑の色材は長波長側と短波長側の吸収帯の窓を使っているのだけれど、長波長の吸収帯も吸収できる波長には限度があり、それより長波長の光は透過してしまう。青の色材の方が窓が短波長側にあるので、長波長側でより短い波長から透過領域となっていると考えると、長波長側で青色光も抜けてくる理由が理解できる。

シリコン素子は1.1ミクロン程度まで感度があるので、近赤外光による感光を避けるために赤外吸収フィルターがついていて、それが700nm付近で感度がなくなるように見える原因なのだけれど、その赤外吸収フィルターも完璧ではなく弱いけれども近赤外光の抜けがあることになる。

抜けがあるといっても感度は可視領域のピークに比べると1/1000のレベルだから通常の撮影では問題ないのだろうけれども、可視領域では黒くて、強い近赤外を放出している物体、即ち燃えている炭を撮影すると影響が出ても驚かない。一頃、デジタルカメラで燃えている炭を撮影すると、妙な色に写るという話があったけれど、この赤外領域の透過が目視とはまったく異なった色調の原因だろうと思う。

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by ZAM20F2 | 2015-10-06 21:44 | 科学系 | Comments(0)
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