「動く実験室」も第二次世界大戦後に発刊された子ども向けの科学雑誌。
「にじ」の編集者である藤田も、にじと並ぶ子ども向けの科学雑誌として紹介している。
動く実験室の方が、先に発行が始まり、にじが廃刊になった後まで続いていた。
手元にあるのは第2巻第1号。にじの最初の号より半年ほど前に発行されたもの。目次を見ると、にじの創刊号に比べると、短めの記事が数多くある作りになっている。目次には著者名ないのだけれど、この号の最初の記事である「文字をかくひかり」という記事には「白石潔先生のお話」という文言がサブタイトルのようにある。他の記事も、○○先生のお話というサブタイトルもどきがついているものが多い。勝手な推測だけれど、今のニュートンのように、編集部の人が先生にインタビューした上で記事を書いている気がする。
へへえと思ったのは「手軽な実験で科学の法則がわかります」という「熱のつたわりかた」の記事。この記事のサブタイトルもどきは「近角総信 先生といっしょに実験いたしませう」となっている。えっと、近角総信さんと言えば、後のロゲルギスト(C)さんですよね。他の先生方は調べていないけれど、若手でちゃんと研究をやっている人が関わっているような印象だ。
それにしても
には「動く実験室」も「にじ」も出てこない。まあ、にじはマイナーすぎるので出てこなくても驚かないけれど、動く実験室が出てこないのは、かなりの手落ちの気がする。