液晶は固体基板上では水平に寝ることになっている。実際、切ったスライドガラスを重ねた中にMBBAを流し込むと
と配向はぐだぐだだけれど水平配向セルになる。ところが同じ条件で5CBBを流し込むと、流れている間は明るくなるけれど、止まってしばらくすると
となってしまう。暗い部分は垂直配向になっている。
とある合成屋さんに教えてもらったのだけれど、シアノ基のついている液晶は界面でたちやすいとのこと。試薬屋さんからの入手性がよく安定性もよい5CBは末端シアノ基なわけで、それで水平配向セルを作るのには、積極的に水平配向性のある薄膜で処理する必要がある。