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前置詞3年

前置詞3年というのは、高校の時の英語の先生の台詞。
このあと「冠詞8年」というのが続く。そのときは、ふーんと思っていたのだけれど、前置詞は、検索で多数出てくる用例を使うなんていう技もあるのに対して、冠詞にはそんな技も通用しない。こんな台詞は覚えているけれども、何を教わったかは覚えていないので、8年以上立った今も冠詞の用法は不安だらけだ。
というわけで、この本を見つけて当然のように買い込んだ。
前置詞3年_c0164709_21375734.jpg

本によると、冠詞用法はnativeは間違えないけれども、あまりにも当たり前のことなので、言語化してnonnativeに教えるのが困難なことであるらしい。まあ、極東の島国の「てにをは」とか、棒の数え方なんかと類似のセンスがあるようなものらしい。

それでも、この本、言語化困難な説明を言語化し、多数の例とともに紹介している。例の中は目から鱗のものも、例を見せられても途方にくれるものもある。
たとえば、
Bob Dylan's brother David was my music teacher when I was a child.
だと、ボブ・ディランには複数の兄弟がいて、その中の一人がDavidであるという意味を示すのに対して、
Bob Dylan's brother, David, was my music teacher when I was a child.
だと、ボブ・ディランの唯一の兄弟がDavidであるという意味になるそうなのだけれど、どうすれば、こんな言語感覚が身につくのか途方にくれるしかない。

一度で理解して使えるようになるなんてことは絶対にない(それが出来るくらいなら、この本を買う必要もないだろうと思う)ことは確かだけれども、少しでも感覚が身につくのには何回読み直せばいいんだろう。

by ZAM20F2 | 2017-01-29 21:39 | 文系 | Comments(0)
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