マスク遊び(1)

回折光を絞って画像を変えるなんて妙なことを始めたのはAbbe。そういえば、しばらく前にツアイスから出た復刻版の顕微鏡には、後ろ焦点面に差し込んでパターンを弄るプレートが付属しているらしい。
絞り付き対物も、後ろ焦点面のプレートもない場合にどうするかと言えば、要するに対物レンズに入る光を制限すればいいだけだから、対物レンズに取り付けるマスクをつければよい。
というわけで、作ったのが、
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斜めからみると
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もちろん、こんなのを取り付けて対物レンズの入射光を制限するのには、対物レンズ前面がそこそこ大きくなければならない。
というわけで、取り付けたのは金属顕微鏡用のSLWD。ELWDでも装着可能。
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サンプルは、前にも出てきたクロス回折格子。
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この状態でのコノスコープ画像は
c0164709_21441977.jpg

これにマスクをつけてると、コノスコープ像を1次元方向に制限出来る。
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このときの画像は
c0164709_21442687.jpg

続いてマスクを90度回転する。
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画像は
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と反対の縞模様となる。マスクの中心があっていないので、正確に45度縞を出せないのだけれど、回転方向によっては、画像は
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のように妙な構造となる。このときのコノスコープ像は
c0164709_21444667.jpg

である。
縦縞と横縞は、ある縞構造の一方を消したわけだけれども、最後のは、もとの画像にない縞構造を作り出している。

ということは、マスクの形によっては、もとの画像に明示的には存在しない縞構造が出現してしまうことになる。
それは……次回のお楽しみ。

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by ZAM20F2 | 2017-02-20 21:48 | 顕微系 | Comments(0)
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