マスク遊び(II)

マスク遊び(I)では、回折格子によって生じた回折パターンを制限することによりあるべき格子がなくなるという話だったわけだけれども、格子模様も見えない構造に対して、ある角度の光のみを通したら、その角度に対応する縞構造が出現してしまうのかというのが本日のお題。というわけで作ってみたのは
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というギョロ目珪藻の出来損ないのようなマスク。これじゃギョロ目というより寄り目だ。実は、もう少しギョロ目っぽい
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こんなのも作ったんだけれど、縞構造が狭くなってしまって、寄り目で撮影することにした。対物につけると
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こんな感じだ。
さて、試料だけれども、何でもいいというわけにはいかない。とにかく、穴の方向に散乱光が来る試料が必要だ。ということは拡散板の類いがいいはずで、頭に浮かぶのはMWSさんご推奨のEB-04なんだけれど、残念ながら手元になかったので、メンディングテープで試すことにした。
普通の画像が
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真ん中に筋が入っているのは、場所とか方向の特定が出来るようにカッターで入れた傷。この状態でのコノスコープ画像(ただしアナライザーは入れていない)は
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こんな感じで結構拡散フィルムとして悪くない感じだ。マスクをつけるとコノスコープは
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となる。いや、マスクのできの悪さが見えてますけれども、何しろ、思いついての試みで、マスクを最適化するのは後の話。このときの実画像は
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見事に出るべき方向に縞構造が出ている。マスクを回転すると
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と傷の方向は変わらないまま縞の無機は変わっていく。ここから試料を回転していっても
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縞の向きは変わらない。このときにコノスコープ画像は
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となっている。

さて、マスク遊び(I)の場合には、一定周期の構造を見ているので、波長により回折角が異なっていた。一方、今回は波長によらず同じ回折角の成分を取りだしている。ということは、対応する構造周期は赤い方が長く、青くなると短くなるはず。きちんとやるには、バンドパスフィルターを使うべきなんだけれど、とりあえず、RGBの成分をそれぞれに見ることにした。
もとの画像では見づらいので、適当なところを切り出している。まずは、RGB揃った画像
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続いて、R、G、Bの画像
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明らかに青い方が細かい縞模様になっている。

顕微鏡……奥が深い。
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by ZAM20F2 | 2017-02-22 20:59 | 顕微系 | Comments(0)
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