大違い

ゾウリムシ、顕微鏡で眺めてみる
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前のエントリーの図のようなやつが見える訳だけれども、でも、図からのイメージとは大違いだ。
いや、図を眺めた時点では、ゾウリムシの体は平べったくて、図の面を保ったままずりずりと進んでいくと思っていた。でも実際のゾウリムシはなめらかだけれども、単純な体型ではなく、長軸周りの回転をしながら動いていく。これは、静止画には反映させにくい。
記憶の限りで、ゾウリムシを直接眺めるのは初めて。動画は見たことはあるかもしれないけれども、そんなのは、あまり注意して見ていないわけで、自分の目で見るとずいぶんと違った印象になる。
とりあえず、位相差で眺めてみた
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確かに単純な透過では見づらい組織も写っていて、この手の生物研究には位相差が強力なのは実感できる。透過の微分干渉は手持ちがないのだけれど、偏光で見てみると
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組織中に複屈折のある部分が見られる。でもこれじゃ全体の輪郭などが見られないので、鋭敏色板を入れてみた。
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動きは速いので、対物の倍率を上げると視野の中で止められないので、とりあえず、PVAの粉末を散らしてみると、その近辺では、動きが悪くなって、対物の倍率を上げても、視野の中にとらえられるようになる。
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一部の組織が大きな複屈折を持っていることから、そこそこ複屈折性のあるものが集中していて、しかも、向きによっては、ほぼ複屈折を与えないので、並んでいる構造であることがわかる。
いや、なかなかおもしろいんだけれど、この個体、この後破裂した……
つまり、お亡くなりになってしまった訳で、カバーガラスの外にいた個体も、水の蒸発でひからびていて……
毎日意識せずに、数え切れないほどの微生物を殺しているし、動物の死骸を食べているわけだけれども、目の前で破裂されると悪いことしたなぁという気分になってしまう。
生物系の研究者には向いていない気がする。
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by ZAM20F2 | 2017-06-11 09:26 | Comments(0)
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