ezSpectra 815Vで蛍光測定をしてみる

ezSpectra 815Vで分光光度計を組み立てようと思ったのは、高等学校に紹介することを考えてなんだけれど、ふと、高等学校相手の教材屋さんはどんな品をそろえているのかと思い、某商社のWebカタログを眺めてみた。
一昔前に比べると、簡易な分光器が増えていて、ezSpectra 815VのOEM先と思われる品もカタログに上がっているのだけれど、その中で目についたのは、光源もついていて、透過スペクトルの他、光源を横照射にすると蛍光測定ができるものだった。まあ、20万以上するので、ezSpectra 815Vの直接競合とはならないのだけれど、測定例としてローダミンの蛍光スペクトルが載っているのを見ると、作っているやつでも、蛍光測定を試してみたくなる。

蛍光色素は、成分は分からないけれど、オレンジ色の蛍光ペンの補充インクを用いた。キュベットに適当な濃度で入れて吸収スペクトルをとりあえず測定する。
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これを見ると、550nm程度より短波長の光なら励起に問題はなさそうだ。さて、励起光現だけれども、ここは、MWSさんおすすめのレイメイ藤井のRXT203を使うことにする。この品、通常のLEDの他に蛍光観察用のLEDもついているのだ。

蛍光測定では、試料からの発光をなるべく集光して分光器に導く必要がある。透過スペクトル測定では、光源からの光をレンズ1枚で、平行に近い光にして検出器に送っているけれども、蛍光測定では、2枚目のレンズを用意して、最初のレンズで平行にした光を2枚目のレンズで検出器に絞り込むことが、収差を減らす点からも望ましい。

というわけで、こちらもMWSさんおすすめの100均のLED懐中電灯をもう一台分解して、レンズを取り出した。光学系の調整は豆電球で行い。豆電球を外して、そこにキュベットをおいて、側面から蛍光観察用のLEDで照らしている。
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とりあえず測定したのを見ると、励起光もハッキリと見えている。どうやら、蛍光観察用のLEDは紫外LEDではなく紫LEDであったようだ(380nmまでは可視領域だ)。

蛍光測定では、励起光を遮断するために、短波長カットフィルターを入れる。上のスペクトルを見る限りでは、写真用の黄色フィルターがよさそうな感じだ。というわけで、写真用黄色フィルターを間に入れてみた。
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励起光は完全に落ちて、蛍光が綺麗に見えている。500nmに弱い発光があるけれども、これが実際の蛍光か、何らかの原因によるものかは、ちょっと分からない。

それにしても、蛍光色素を使ったとはいえ、すごく簡単なセットアップで蛍光が測定できちゃうとは思わなかった。紫外(365nm)のコンパクトな懐中電灯も入手しやすくなっているので、透過スペクトルに加えて発光スペクトルも測定できるようにしておこうかと思案している。





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by ZAM20F2 | 2017-08-29 21:26 | 科学系 | Comments(0)
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