ezSpectra 815Vで分光光度計を作ってみる(Ⅵ)

分光光度計1号も基本構成は0号とほぼ同じだけれども、フィルターホルダーが新たに付け加わっている。フィルターホルダーといっても、機械的にフィルターを押さえるのではなく、mtテープでフィルターを貼り付けているだけではあるけれども。
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フィルターは、今回はマルミの80Aを用いている。ケンコーからマルミに変えたのは、マルミのフィルターの方がフィルターガラスを湧くから取り外しやすかったからだ。前にも記したように、マルミフィルターの方が在庫限りっぽいけど安価なので、その点も魅力だ。

フィルターホルダーのところを見ると、マルミの円形のフィルターの他に、もう一つ角形のフィルターが使われている。これは……、熱線吸収フィルターでHoyaでいうところのHRの何かだ。何故、このフィルターを入れているかというと、ケンコーのものでも、マルミのものでも、近赤外あたりの透過率は低くないみたいで、短波長側の迷光が、比較的強く残ってしまうためだ。この迷光のために、短波長側の吸光度は1未満で飽和してしまう。これは、分光光度計としては、さすがに情けないので、近赤外を落とすフィルターを入れている。

熱線吸収フィルターは、一応、Web上からも購入可能だけれども、安価とは言えず使うのには、ためらいもあり、代替品は探しているのだけれども、現時点で、適当な代替品は見つからず、これしかないのかなぁと思っている。

キュベットホルダーは、前後を厚さ2mm程度の紙板ではさんで安定性を増した。また、キュベットホルダーと分光器の間を黒色発泡ポリエチレン板を丸めた覆いで囲うようにして室内からの迷光を低減している。
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この項目の前回のエントリーでは分光器と下板を収納したところをあげた。分光器だけだったら、あの大きさの容器に収まるのだけれど、キュベットやら、蛍光測定の付属品などを一緒に納めることを考えると、本体格納の倍程度の大きさの容器が欲しくなる。
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そんな容器に収めた様子。レイメイの顕微鏡が入っているけれども、これは、蛍光測定の光源として入っている。さすがに、顕微分光を行うのは、この一式では容易ではない。ちゃんと蓋だって閉じられる。
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この箱とノートPCがあれば、屋外でも十分に測定可能だ。

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by ZAM20F2 | 2017-09-13 19:49 | 科学系 | Comments(0)
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