流通在庫(2)

Webショップは、捜し物が明確な時には効率的かもしれないけれど、多くの人の目にさらされるだけあって、本当の掘り出し物が見つかることは少ない。その点、ふらふらと入り込んだ店には、この前の三つ葉印の事務鋏など、幻の品が眠っていたりする。
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この鋏は、幻というほどではなさそうなのだけれど、森平さんにふらふらと出かけた時に入手したもの。普通の、きちんと作ってある事務鋏だ。
この鋏にしても、菊秀さんや三つ葉印さんの品にしても、現在普通に売られていて実用的に十分な機能を持っている鋏の倍から数倍の値段だ。もっとも、この価格差は今に始まった話ではなく、これらの鋏が普通に売られていた当時も、文房具屋で普通に売っている事務鋏に比べれば遙かに高価な商品だったはずだ。それにも関わらず、当時は商品として成り立っていたのは、低価格の鋏の品質がよくはなかったからかなぁという気がする。そういえば、子供のころ使っていた鋏類は、カシメが緩んで注意して使わないと、まともに切れなくなることもあったような気もする。
そうすると、より安価な製品の品質が向上したことが、これらの高級鋏の需要を減らしていったという話なのかもしれない。低品質と最上品質だったら、高い金を払って最上品質を求めるけれども、そこそこ上品質と最上品質だったら、多くの場合は、そこそこ上品質で満足するわけだから。
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by ZAM20F2 | 2017-11-10 08:09 | 物系 | Comments(0)
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