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こっちのブログのこと



リンクしている天文古玩さんに「このブログのこと」というエントリーが上がった。ブログの行く末に思いを巡らせるエントリーだ。

天文古玩さんは13年目をむかえたそうだけれど、こちらのブログは、2008年の夏に発作的に始まったので今年の夏で丸10年となる。当時、知り合いと光がらみの科学写真を撮っていて、それらの一部はプロジェクトTタグになっているのだけれど、もともと、フリーのWeb素材があったら良いねなんて話も出ていたので、それも引き金になっていると思う(実は、科学写真を撮るという口実で、デジタル1眼レフを買い込んで、随分と写真を撮影していたのが直接の原因かもしれない)。

プロジェクトTはだいぶ前に終わってしまっている。そういう意味ではブログの最初の目的は消失したことになるけれども、その後もしぶとく続いていることになる。

ブログをやめられないことについては、ブログの奴隷という記事が「panoramaheadの蔵」にある。


「アクセス数を意識した記事づくりを始めるとそこは地獄の一丁目」なのだそうだけれど、このブログ、平均訪問者は数十人のレベル。アクセス数を意識した記事作りはしていないためというよりは、自分が面白いと思うことが世間様からずれているために、アクセス数は増えないというのが実体だろうと思う。そういう意味では、存在意義があるか分からないんだけれど、でも、逆に、流行り物でないから、存在していてもいいような気もする。

ネットが発達して、ちょっと検索すれば、似たような情報が山ほど出てくるけれども、その隙間で探しても見つからないような話もある。そんな話は需要が、そもそも少ないのかもしれない。でも、有理数が無限にあるにも関わらず、それだけでは数直線を埋められないように、隙間になる情報というものも必要なんじゃないかと思う。

情報を置いておく場所として、ブログは書き手にとっては匿名で、読み手にとってはアクセスフリーなのが良い点だろうと思う。facebookはアカウントを持っていないと見られるものが限られるし、書き手も素性をさらさないといけないあたりに自由さがない。実は、何かにアクセスする必要から、架空の人物の名前でfacebookのアカウントを作って、その後は放置しているんだけれど、そこに、知り合いじゃないか申請が来てしまって、途方にくれている。そんな、感じのつきあいでなく、お互いに素性が分からずに、あるいは道で毎日すれ違っているけれども、読み手と書き手とは認識していないなんていうつきあいがあっても良いんじゃないかと思う。それに、その方が、書き手を離れて、内容だけに集中出来る。

かつて、ネットが繋がり始めたころは、個人アカウントなんてのが存在しなかったので、所属がはっきり分かるアカウント(というかメールアドレスかな)などでfjなどのニュースサイトの書き込みが行われ、そして、そこでの発言は組織とは無関係な個人のものと見なされていた。でも、個人でアカウントが簡単に持てるようになり、いろいろな場所での発言に組織のアカウントを使う場合は、組織を背負っての発言と見なされるようになっている。今日では所属が明らかになるような形でサイトを運営するのは、組織を背負っていると理解されるだろうと思う。そんなことを考えると、完全に匿名で運営できるブログというのは悪くない媒体であるように思う。

ただ、ブログの一つの問題は、情報が過去に埋もれていくこと。備忘録には悪くないのだけれども、プロジェクトTのような一連の情報を晒しておくのには、掘り出すのに大変なところもある。そんなこともあり、このブログで何度か出したこともある「科学の学校 にじ」については、まとめて紹介する場所を作りつつある。


そちらのサイトも未来永劫完成しそうにないけれども、ぼちぼちとブログを加えながら、ゆっくりと、まとめていくのも悪くはないかなと思っている。

Webの更新速度と寿命に関係があるのじゃないという話が平林さんのところにあったけれど、
要は、ぽつぽつと続けるのが良いのではないかと思う。


by ZAM20F2 | 2018-02-08 21:27 | 文系 | Comments(0)
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