温度変化による複屈折量変化

等方相中に出現するネマチック相のドロップレットを撮ろうかと思っていたのだけれど、セル厚かホットステージの温度ムラのためか、一方から液晶相だ出現してしまい、思っていた絵柄は見えなかった。というわけで、方針を変換して、ネマチック相内で温度を変えた場合の複屈折変化を見ることにした。ネマチック相の2次のオーダーパラメータは転移点近傍で0.4、温度を下げていくと0.7程度まで大きくなるので、複屈折も転移点から温度低下により大きく変化するので、色調も大きく変化していくのはずなのである。
c0164709_753587.jpg

転移点近傍(表示温度34.1℃。以下温度は表示温度)。右側の暗い領域は等方相。当然、こちらに近い方が複屈折が小さいはずなので、右側の緑より左の赤紫系の色の方が複屈折が大きい。





c0164709_7102185.jpg

温度33.7℃。転移点近傍から0.4℃程度しか低下していないが、色調はかなり変化している。これは、転移点近傍での配向秩序度の温度依存が大きいため。
c0164709_712118.jpg

33.1℃。さらに0.6℃の低下により、また色調が変化している。複屈折は増える方向にあるはずなので、おそらく、リタデーションが1200nmかなという印象を持っている。セル厚は、実測していないけれど、5ミクロン程度を目標に作ったつもりなので、目標値からは、少しばかりずれていることになるかもしれない。5CBの複屈折データをきちんとしらべなければ…
c0164709_717880.jpg

32.5℃。色がはでに緑に変化した。かなり鮮やかな感じがあるので、リタデーション700nmと言いたくなるところだけれど、転移点近傍で、すでに1回は緑が見えてしまっているので、1250nmの緑と考えられる。
c0164709_719611.jpg

30.5℃。かなりモノクロ的な色合い……………。1300nmあたりかしら。
撮影は、電源電圧一定、ホワイトバランスは電球光固定。見た目と微妙に印象が異なっているところもあるけれど、相対比較は、まあOKだと思う。RAWもあるので、適当な色温度で再現像するかなぁ…。
撮影は、対物10倍、トランスファー1.5倍。対物ミクロを撮影していないので、正確なスケールはそのうち…。ちなみに、対物は有限系のシステム長が異なるのを使っているので、10倍は出ていないはず。
[PR]
by ZAM20F2 | 2008-08-02 07:27 | 液晶系 | Comments(0)
<< ぐいのみ IPSの画素 >>