N相-SmA相相転移

ネマチック相とSmA相は2次転移でも1次転移でもOK。2次転移でもOKと初めて知ったときは、随分と驚いた物だけれど(何しろ、液体から結晶の出現は、1次転移で、2次転移のものなんて存在していないから)、まあ、1次元系のマジックの一つなのかもしれない。
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写真はSmA相になりかけたN相。左側はN相で右側はSmA相になりつつある。物質はTBBA。
この系の転移が2次なのか、1次なのかは知らないのだけれど、1次だとしてもかなり弱く、2つの相の境界は見づらく、なんとなく連続的に変わっている感じがある。



左側のN相のところが、まるでスメクチック的な筋がでているのは、気に入らないところだけれど、ネマチックで界面の影響か、ぼつぼつがあるのに対して、SmAになった右側では、層構造が出現して、分子はそれに垂直になるために、ぼつぼつは無くなっているのが目に付く。
N相とSmA相の間ぐらいに、色がついているけれど、その理由は不明。
もう少し温度を下げると
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と、境界が左に移っていく。そして、さらに温度を下げると、
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と全体がSmA相に変化する。
この状態で完全にSmAになっているので変化は終わりかと思うと、さらに温度を下げてみると
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という具合で、左側を中心に層がしっかりしてきて、組織が変わってくる。これは、ある程度、層間隔が変わるためか、層の弾性定数が温度の低下にともない強くなって、ドメイン境界がはっきりしたのかはちょっと自信がない。
写真はSmA相ではあるけれども、残念ながら、あんまり典型的なSmAという感じではない。なかなか、典型的な組織写真を揃えるのは難しい。
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by zam20f2 | 2008-08-31 19:06 | 液晶系 | Comments(0)
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