カテゴリ:顕微系( 135 )

おまけじゃないものを測る

おまけの測定と、ほぼ同じ時期にミクロワールドサービスさんの本日の画像に22mm角のカバーガラスの厚みを測定する記事が掲載されていた。そちらも、ほぼ170ミクロンの測定値。顕微鏡の対物レンズの指定カーバーガラス厚が0.17mmであることを考えると、当たり前のようにも思えることではある。

でも、ミクロワールドサービスさんのテストプレートのRL-TESTの説明を見ると,0.14~0.15の選別されたカバーガラスを使っているとの記述がある。伝え聞く話では、ミクロワールドサービスさんのところで紹介されているツアイスとソーラボから供給されるようになるまでは、0.17mmのカバーガラスは入手困難な品であったのだそうだ。
というわけで、マツナミの普通のカバーガラスを測ってみることにした。
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箱を見ると、厚みは0.12~0.17となっている。そういえば、大昔の顕微鏡の本には、カバーガラスの厚みを計測する道具が紹介されていたのだけれど、最近の本には、そんな道具は記載されていない。技術の進歩でばらつきが減って計測の必要性がなくなったのかと思いたい気もするのだけれど、箱をみると、だいぶばらつきが許容されている。とりあえず、無作為に3枚取り出して測ってみた。
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3枚とも、0.17よりはかなり薄い。頑張って測ると0.17に近いのもあるかもしれないけれども、規格の一方の端なので、率は悪そうだ。
それにしても、顕微鏡の本に、あれほど170ミクロンから厚みが10ミクロン程度ずれただけで画質が劣化すると書いてあるのに、それより薄いものが普通に供給されていたのは理由のあることなのかしら。何しろ、スライドガラスではなく、1mm厚のガラス越しの観察が普通の世界の住人なので、高NA観察については実感を持っては語りにくい。試料がカバーガラスに密着していないような封入では、カバーガラスが少し薄めの方がよいのかなどとも考えては見たのだけれど、どうなのかろうか。



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by ZAM20F2 | 2018-01-21 11:00 | 顕微系 | Comments(0)

おまけを測る

おまけのカバーガラスの厚さを思わず測ってみた。使ったのは、中古で買い込んだ計器。
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えっと……170ミクロン±5ミクロンのはずなのだけれど、規格外だ。思わずもう一枚測ってみる。
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こちらも規格外。こうなると、カバーガラスのせいか、何かを挟んでいるのか、計器が狂っているのか分からなくなる。
で、別の物を引きずり出す事になる。
こちらは、構造上、長期間での狂いは少ないだろうと思える。
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こちらだと規格内。もう一枚は
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一応規格内。差を見ると、先ほどと同じなので、どうやら、最初の計器が3%弱狂っているとみるのが正しそう。ブロックゲージがあれば、校正値をだせるかなと思うのだけれど、さすがに持ち合わせがない。



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by ZAM20F2 | 2018-01-18 08:41 | 顕微系 | Comments(0)

夏のせい

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顕微鏡用のLED光源。黒い放熱板の方が青色励起のLED、アルミ色の方が紫励起LEDだ。両方とも9Wなのだけれど、紫励起の方は放熱板がかなり温度が上がってしまって、冷却ファンが必要かなと思って、そのまま放置していた。
最初は、紫励起の方の効率の悪さ故かと思っていたのだけれど、それだけでなく、夏で外気温も上がっていたのも影響したようで、青励起もそこそこの温度になっていた。冬になって紫励起を久しぶりに点灯したら、生ぬるいくらい程度で収まっているので、顕微鏡光源に使うことにした。AC100Vの冷却ファンも安いのは入手しているので、夏になったら組み合わせるつもりだ。
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電源はネットオークション経由。
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25Vで1A出る直流安定化電源で、メーターの最小メモリが10mA程度の物があれば問題なく点灯する。
実は直流安定化電源はもう一台ある
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こちらは、サードパーティーの充電池から充電池部分を抜いた物に接続されていて、EM5-MKIIを動かしている。
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by ZAM20F2 | 2018-01-03 18:23 | 顕微系 | Comments(0)

宝探し

放散虫スライドは手元に届いているのだけれど、じっくりと眺める暇がない。とりあえず、4倍対物で覗いてみる。
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暗視野ではなく、位相差つかって照らしている。同じく暗視野っぽく見えていても照明のNAが変わると見た目も変わる。
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今回のスライド、どこに何が隠れているかはじっくり眺めないと気がつかないだろうと思う。ゆっくり宝探しをしようと思っている。
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by ZAM20F2 | 2018-01-01 08:56 | 顕微系 | Comments(0)

自由研究実施中

世間的には里帰りや行楽の時期なんだけれども、帰る先がなく、この混雑期に行楽に行く気力もないので、家で夏休みの自由研究をすることにした。
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久しぶりに、ホットステージをセットアップし、眺めているのは液晶の相転移。
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前にもざっくりと紹介したけれど、ホットステージ本体は数千円の下の方、コントローラも福沢さん1~2枚でどうにかなる。
観察しているのは、大昔から知られた品なんだけれど、でも、眺めていて不思議になる。

話は変わるけれど、接眼鏡筒はステージの手前側にセットされている。研究用の顕微鏡では普通のセットアップなんだけれど、今朝方見たテレビの棒SSH高では、接眼鏡筒が鏡基側にセットされていた気がする。勝手な印象だけれど、中・高の先生の中には昔の顕微鏡の図に引きずられていて、鏡基側から観察するセットアップにしている人が、ある割合でいるような気がする。

さらに話が変わると……今朝方見たテレビでは、相対性理論の提唱者の名を使った科学教室の人が子供に見せる科学実験として、室内で雨を降らせると称して、液体窒素をスタジオで吹き上げさせて、雨と称する液体を(わずかに)降らせていた。でも、私のみるところ、あれは、水じゃなくて、液体窒素。そもそも、数mの高さで、それもすぐに蒸発する微小な水滴をつくって、それが、瞬間に合体して目に見えるサイズで落ちてくるはずがない。蒸発し損ねた液体窒素が落ちてくると考えるのが素直な解釈だ。
前にも書いたけれど、小学生に液体窒素を使った実験を見せる行為は、子供の学習への意欲を削ぎかねない行為だ。それを、やってみせて、しかも現象の解釈が正しくないわけで、この科学教室、かなりだめというのが個人的判断だ。


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by ZAM20F2 | 2017-08-13 13:18 | 顕微系 | Comments(0)

そんなに簡単ではない

ミクロワールドサービスさんの、本日の画像で、レイメイ藤井のRXT203を使った顕微鏡写真が掲載されている。まねをしたくなったのだけれど、同じようなものを撮影したのでは、腕の鎖が歴然としてしまうので、掲載されていないようなもの…と考えて、液晶ディスプレイを拡大することにした。

ミクロワールドさんのサイトには、簡単にできそうに書いてあるのだけれど……やってみると、とにかく、ぶれてしまってまともな画像が得られない。RXT203の上にカメラを安定しておくのも結構大変でピント合わせがしにくいし、それ以上にシャッターを押す動作によりぶれまくる。ずいぶんとなれてきたはずの1枚でも使いものにならないような画像だ。
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シャッターを押すブレは、セルフタイマーにすれば防げる。カメラを手で固定していると安定しないので、mtテープでレンズをくくりつけることにした。この方法、悪くはないのだけれど、手間取っているとオートオフでレンズが引っ込んで面妖なことになる。
貼り付けて撮影したのが下の2枚。一方は、緑、もう一方は赤の方が鮮明で他の色はぼけている。これは……見事な色収差の実例だ。
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by ZAM20F2 | 2017-08-06 08:58 | 顕微系 | Comments(0)

コノスコープ NA0.55×1.5

雲母のコノスコープの目玉を見えるようにするために、NA値を大きくした。
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使っている対物はNA0.55のまま。やったことは
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試料上面に半球ガラスを置くこと。
コンデンサの方は元から十分なNA値のものを使っている。

本当は、液晶試料でやりたいところなんだけれど、ホットステージに入れることを考えると、下もスライドガラスではなく、半球レンズにして、上下の半球レンズの位置を精密に合わせて、さらに、電極となる金属ワイヤーをスペーサー兼用でつかってと、なかなか細かい作業が必要になり、アイデアだけになっている。


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by ZAM20F2 | 2017-06-03 22:51 | 顕微系 | Comments(0)

コノスコープ NA0.55

おなじみの雲母のコノスコープ像。使っている対物のNAは0.55
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残念ながらこのNAだと2つの目玉はみえない。


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by ZAM20F2 | 2017-06-01 21:00 | 顕微系 | Comments(0)

ある気がする

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なんとなく見つけて取り寄せてみた本。偏光顕微鏡の本というと、光学のことはあまり書いてなかったりするけれども
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このような図があるあたり、全般的に書いてあるみたい。
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こんな妙な図も入っているんだけれど、なんか、これ、その辺に実物があるような気がしている。
↑気のせいだったみたいです。実物を見たことのある人からコメントがありました。
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by ZAM20F2 | 2017-05-30 21:48 | 顕微系 | Comments(0)

電卓の液晶ディスプレイから偏光板を外してみる(III)

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液晶セルの裏面の偏光板+反射板は前回紹介したように、暑さが0.2mm程度の薄い物だ。
反射板は金属光沢があるけれども、鏡面ではなく細かな凹凸があるように見える。
落射照明の偏光顕微鏡観察をすると、表面のざらざらさが目立つようになる。
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この写真の左半分は偏光フィルムで、クロスニコルの状態。反射板が見えないので、平らなように見える。ステージを回転していくと、偏光フィルムを通して反射板が見えるようになっていく。
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偏光板の下も、細かな凹凸がある構造担っている。
偏光フィルムも反射板も初期のディスプレイに比べると随分と改良されているはずだ。液晶ディスプレイが発達した理由の一つは液晶セルの外側にも改良すべき部材が山ほどあったからだと聞いた事があるけれども、液晶テレビに限らず、こんな単純なディスプレイでも同じことがいえるだろうと思う。

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by ZAM20F2 | 2017-03-23 21:25 | 顕微系 | Comments(0)