カテゴリ:液晶系( 257 )

等方相-SmA相相転移

等方相からN相への転移では、N相は界面等の影響がなければ、球形の液滴として出現する。もちろん、N液晶には異方性はあるけれども、界面で配向が正弦されるため、液晶自体の異方性はドロップレットの形状には反映しないように思う。
一方、等方相からSmA相が出現する場合には事情は大いにことなり、バトネ(フランス語で棍棒の意味らしい)と呼ばれる組織が出現する。
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写真左の暗部は空気。空気界面で分子は界面に垂直に成長する。一方、右側の暗部は等方相液体で、その中に棒状のSmA相が出現している。

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by ZAM20F2 | 2008-08-17 18:39 | 液晶系 | Comments(0)

組織観察しやすいセル

液晶の組織観察にあたっては、見たい組織が見えるセルを作ることが重要である。例えば、ネマチック相だと
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のようなシュリーレン組織を出現させたいところだ。そのためには、セル界面で分子が界面に平行(もしくはチルト)に配向していないといけない。垂直(ホメオトロピック)配向になろうものなら、視野は一様に暗く、液晶を入れ損ねたかと思うことになる。
セルには水平配向処理剤を塗って、ラビングをしないでおけば、界面で分子は平行になる。ここで、重要なのは、この手のセルに液晶を注入するときは、等方相でいれることである。

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by ZAM20F2 | 2008-08-11 21:21 | 液晶系 | Comments(0)

等方相-ネマチック相転移

等方相からネマチック相が出現するときは、等方相内に液滴(ドロップレット)としてネマチックが出てくる。転移は弱い1次転移なので過冷却はまず生じないと考えて良い。
写真は5CB。転移点はほぼ35℃である。
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ドロップレットが接するとひょうたん型に変形していく。このことからも、ネマチック相が流動性のある柔らかい相であることが分かる。もっとも、SmAのバトネなども、接触により変形するので、それだけからは、層構造の有無を判断にしにくいのだけれど、層構造があると、ネマチックのように球形のドメインで出てくることは少ないので区別が出来る。
黒い領域が、まだ接していない2つのドメイン間でつながっているように見える。これは、界面由来のため。セル厚をもっと厚くして、等方相中に完全に液晶相が浮いた状態だと、それぞれのドロップレット間は完全に独立になる。
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by ZAM20F2 | 2008-08-10 17:34 | 液晶系 | Comments(0)

温度変化による複屈折量変化

等方相中に出現するネマチック相のドロップレットを撮ろうかと思っていたのだけれど、セル厚かホットステージの温度ムラのためか、一方から液晶相だ出現してしまい、思っていた絵柄は見えなかった。というわけで、方針を変換して、ネマチック相内で温度を変えた場合の複屈折変化を見ることにした。ネマチック相の2次のオーダーパラメータは転移点近傍で0.4、温度を下げていくと0.7程度まで大きくなるので、複屈折も転移点から温度低下により大きく変化するので、色調も大きく変化していくのはずなのである。
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転移点近傍(表示温度34.1℃。以下温度は表示温度)。右側の暗い領域は等方相。当然、こちらに近い方が複屈折が小さいはずなので、右側の緑より左の赤紫系の色の方が複屈折が大きい。

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by ZAM20F2 | 2008-08-02 07:27 | 液晶系 | Comments(0)

IPSの画素

MVAの画素の写真をだしたので、こんどはIPS-Pro。これは家のテレビではなく、某所にあるもの。
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先ずは38mmF2.8で撮影した物。撮影倍率はMVAと同じで4倍強のはず。
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とそこからピクセルを切り出した物。真中あたりに切れ目が見えるけれど、今ひとつピントが悪いというか、微妙な写真。続いて、20mmF2.0
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さらにピクセル切り出し
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こちらは、真中の切れ目がはっきりとした形になっている。WebのH社で上がっている切れ目の形に近いので、だいたいいいのだと思う。

でも、こんな画素でどんな風に電場をかけているのだろう。
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by ZAM20F2 | 2008-07-31 22:50 | 液晶系 | Comments(0)

中間調の表示ムラ

画素の撮影に用いたMVAのテレビは、実は中間調の表示ムラがある。
白だと
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こんな感じで別にムラは見えない。
黒だと
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こんな感じで、やっぱりムラはない。

だけど、だけど、ダークグレーにしてみると

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となるのであった……………。ムラに気がついたのは、画面に映る風景の青空に、なんかパターンが出てくることで、表面が汚れているのかと思ったけれど、埃をはらってもムラがある。というわけで、ムラは液晶の中らしいことになった。

業界の人によるとムラの原因としては、イオン性不純物による保持率低下、初期配向の乱れ、アンカリングエネルギーのばらつきが考えられるらしい。どうやって確認するか思案中。
あと、ムラの状況の経時変化も興味深いところ。なにしろ、買った当初にはムラの存在には気がついておらず、多分、1年くらい使用してから気がつくようになったのだ。
それから、上の写真は、微妙にピントをずらしている。ピントがばっちりだと、モアレが出てしまったりするのであった。
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by ZAM20F2 | 2008-07-30 21:06 | 液晶系 | Comments(0)

MVA液晶TVの画面をマクロ撮影してみた

家にある液晶TVはメーカらからしてMVAだと思っている。
で、どうなっているのかなと思って、古いマクロレンズを引きずり出して撮影してみた。

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Zuiko Auto-Macro 38mm F2.8 Auto-Ex Tube 撮影倍率4×程度。見ている倍率は、ディスプレイサイズに依存してしまうので、一意的には定まらない。本当は、スケールも写して、実際の大きさの程度を示さないといけないのだけれど、それはそのうちに。

このくらいだと、それぞれの画素のなかに、なんか黒い点があるように見える。

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上の写真から、600×450を切り出したもの。切り出してみると、画素にあるのは、黒い点ではなく、卍というかハーケンクロイツの崩れたような形であることが分かる。
コントラストが低いけれど、これは、拡散性のあるフィルム(表面のノングレア)などを通して撮影しているためか、振動を完全に落とせていないためだと思う。

もう少し倍率の高い写真も撮ってみようと思って、Zuiko Auto-Macro 20mm F2.0を持ち出した。OMシステムのマクロでもっとも焦点距離の短いやつだ。

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Zuiko Auto-Macro 20mm F2.0 Auto-Ex Tube 撮影倍率9×程度

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上の写真から、600×450を切り出したもの。

OMシステムでは焦点の短い方は20mmなんだけれど、ロッコールにはもっと短いのがある。最初は、ライツから短焦点マクロが提供されていたけれど(中古屋さんで見たことがあるけれど、さすがに手が出しにくい価格だった)、その後、ミノルタオリジナルの短焦点マクロが発売されてた。このレンズは、顕微鏡のRMSマウントなので、他社のカメラでも使用可能。

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Bellows Micro Rokkor 12.5mm F2.0 撮影倍率は14倍程度。OMの対物レンズアダプターを通して、 Auto-Ex Tube に接続している。

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上の写真から、600×450を切り出したもの。
像があまいのは振動のためか、あるいはピントの微調が困難であるためのような気がしている。今回はオリンパスのフォーカシングレールを使っているけれど、もっと微調ができるレールが欲しくなりつつある。


大きなマスは6×3、小さなマスは2×3(-1)に区切られている。それぞれ、中央から4本の黒い領域が周辺に向かって拡がっているのは、偏光子か検光子の軸に平行(か垂直)な部分。それにしても、こんなに細かく分割しているとは知らなかった…。
日本メーカーのテレビだけれど、パネルは、台湾製ではないかと(勝手に)思っている。なんでそう思うかという理由は次回に。
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by ZAM20F2 | 2008-07-30 20:54 | 液晶系 | Comments(0)