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ホウボウ

春夏秋冬さんからコメントを頂いた。勝手にリンクしただけなのに見に来て下さっていることを知り有り難かった。

しばらく前の春夏秋冬さんの記事「あなたは誰?」にブログ等で匿名性を維持することの難しさが記されていた。このブログは、匿名性を意識していてのだけれど、それでも、1対1で結びつれられたことはあり、液晶業界の狭さを感じている。

さて、コメント頂いた地名などのこと、何処をうろついているのかを表に出さないよう明示的には記さないようにしている(油断して書いていることもあるけれど)。とはいえ、その分、見る方にとって馴染みの風景が現れたら、驚きになるのかなという気もしている。というわけで、少し昔の写真を引きずり出すことにした。06年の9月の写真である。


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気がついたら海面下の場所にいた。でも回りは水ではなく立派に稔った稲穂。
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小学校の時に教科書ですり込まれて以来、一度は来てみたかった場所だ。確かに、直角に区画された水田が遠くまで続いている。博物館により、それから公園の中の温室で猫に遊んでもらう。
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なかなか悠然としている。
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それから、海岸線沿いに走ったらなまはげが魚にエサをやっていた。
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そしてシロクマが長靴と骨で遊んでいる。
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新しくて良い水族館だけれど、そしてシロクマも随分と眺めてしまったけれど、久しぶりにホウボウを見て相変わらず歩いているなと思った。
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話は変わるけれど、各地の郷土博物館が同じになっているという話を聞いたことがある。博物館等の展示企画をする有力な会社が2社あるらしいのだけれど、たいていの博物館はどちらかの業者さんが企画をするため、日本全国どこでも、どこかで見たような展示になってしまうのだという。
水族館もアクリルの一体水槽が開発されてから、巨大水槽に呼び物となる魚を入れたものを中心にした水族館が主流となっている。確かに、見ていて圧倒される。でも、それは、より大きな水槽を見るまでの間のことのような気がする。大昔に見た、東海大の海洋科学館の水槽は当時としては最新の物で、すごかったという記憶があるのだけれど、それから20年ぐらい経って言ったときには、もの悲しい水槽になっていた。今の大型水槽もそうなってしまっても驚かない。

ところで、上にホウボウの写真を出したのは、やはり大昔にみた小さな水槽を思い出したから。場所は房総のどこか、水族館ではなく、なんかの展示施設でいくつか水槽があり、地元で取れた魚が泳いでいた。その中にホウボウが居て、そして水槽の底を歩き、それから胸びれを拡げて蝶のように滑空していた。ホウボウは、子どものころから好きな魚だったけれど、そんな風に滑空したり歩いたりするのを見たのは初めてで、随分と眺めていた記憶がある。

巨大アクリル水槽の水族館は、観光魚市場ににている。色々な魚が揃うけれど、何処で取れたか分からないようなカニやマグロを並べられても、私はあんまり物を買う気になれない。それよりは、こぢんまりとしていても、、その土地で、普通に食べられているものが普通においてある市場の方が幸せになれる。

シロクマの居た水族館、改装前に一度は行って見たかったなとしみじみと思う。
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by zam20f2 | 2011-02-27 18:43 | 街角系 | Comments(0)

季節物

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去年は3月1日付けでアップされている模様。
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by zam20f2 | 2011-02-27 18:34 | 動物系 | Comments(0)

MBBA(自宅でできる液晶観察:31)


・薬品の取り扱い時にはゴムやプラスチックの手袋をして、薬品が皮膚につかないように注意して下さい。
・風通しのよい場所で作業して、蒸気を吸い込まないように注意して下さい。
・薬品の保存は要冷蔵の物であっても、食品と一緒の冷蔵庫には入れないで下さい。

MBBA(N-(4-Methoxybenzylidene)-4-butylaniline)は、前にも記したように、最初の室温液晶です。もちろん、石けんなど、溶液型(ライオトロピック)の液晶になる物は、その前からあったとは思いますが、室温でネマチック液晶となることを意識して合成された化合物はMBBAが最初だと思います。
MBBAは1969年にKelkerとScheurleによる論文(A Liquid-crystaline (Nematic) Phae with a particularly low solidification Point, Angwvande Chemie, International Edition Vol.8, 884(1969)で報告されました。
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液晶表示デバイスが発表されたのは1960年代の中頃です。RCAのグループによってデモンストレーションされた最初の液晶ディスプレイは、液晶になる温度が80℃程度以上の物が使われていたようです。それを液晶状態にして使っていたわけですから、文字通りホットな表示装置だったのです。さすがに、それでは実用性がないので、室温で液晶となる物質を探す努力がそれから始まり、そして、69年になって初めて室温で液晶になる物質が報告されたのです。

Kelkerらの論文ではMBBAは20~41℃で可逆的にネマチック液晶になると記されています。MBBAのネマチック相-等方相転移温度は論文によりかなり幅があり、48、47.3、47、45.9、45.8と様々な値が報告されています。同じ物質なのに、これだけ報告が分裂するのは、MBBAが空気中の水分によって容易に加水分解し、その劣化により転移温度が低下するためです。このように、報告された転移温度がばらつく場合は、高めの方が正しい可能性が高いことが多いように思います。

MBBAは誘電率の異方性の符号が負であるという特徴があります(確かそのはずです)。このため、いわゆるTN型の液晶表示を作る場合にはMBBAは使えません。また、上にも記したように劣化も早いのですが、何と言っても、液晶になる化合物としては、安価なものです(そう言っても、25gで5400円します)。もし、TN型の液晶セルを作ってみたいのでしたら、MBBAではなく4-Cyano-4'-pentylbiphenyl(5CB)を使う方が良いでしょう。但し値段は1g5100円で、25gパッケージだと5万円です。TNセルを作るだけでしたら、1gで大丈夫だと思いますが、今回はTNセルを作るつもりはないし、混ぜ物をして遊びたかったので、MBBAを選んでいます。

MBBAの瓶の裏側をみると、安全に関する注意が記してあります。
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皮膚刺激と重篤な目への刺激性の2項目が記されています。取り扱いには十分に注意して下さい
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by zam20f2 | 2011-02-26 09:02 | 液晶系 | Comments(1)

満足さ

電車を降りようとドアの前に立ったら、謎の広告
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だだむくだけでまんぞくなのか…と言われても、だって、ミカンを食べたいから皮をむくので皮に用はない。
世の中で皮に用があるのは、陳皮を作る人か、水蒸気蒸留をする人か、エルマーの冒険に出てくる竜ぐらいじゃないかと思う。というわけで、私はむくだけで満足なのだけれど、だめなのだろうか?
確かに、球体から展開でパターンを作るというのは面白い発想ではあるのだけれどね。
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by zam20f2 | 2011-02-26 07:25 | 街角系 | Comments(0)

裏口

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何屋さんかなと思って寄ってみたら
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えっと、モスさんですか…
さすがに、裏口でした
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by zam20f2 | 2011-02-24 21:05 | 街角系 | Comments(0)

試料の廃棄方法(自宅でできる液晶観察30)

・薬品の取り扱い時にはゴムやプラスチックの手袋をして、薬品が皮膚につかないように注意して下さい。
・風通しのよい場所で作業して、蒸気を吸い込まないように注意して下さい。
・薬品の保存は要冷蔵の物であっても、食品と一緒の冷蔵庫には入れないで下さい。

実験の後で、液晶試料のついた物品を廃棄することになります。まだ、観察の話も始まっていなのに廃棄の話をするのは気が早すぎると思われるかもしれませんが、何かをやるときには、終わりまできちんと考えておかなければなりません。
企業や研究教育機関で液晶試料を扱う時には、試料は有害物質付着産業廃棄物として、きちんと区分けして処理業者に渡されます。しかし、家で実験をする場合には、産業廃棄物業者を見つけ出して処理を依頼するのは、あまり容易なことではないと思います。そこで、産業廃棄物業者に処理を依頼できなかった場合にどうするかについて、一つの考え方を次に記すことにします。一つの考え方と記しましたのは、以下の考え方は、いくつかの前提条件の下に成り立っているので、それが成り立たない場合には、おすすめできない手法となるからです。その場合には、考え方をヒントに、ご自身で処理方法を決定されるように御願いいたします。

まず、考え方の前提ですが今回扱っている物質は、毒性が高くなく、かつ、有害元素を含んでいません。MBBAもコレステロール誘導体も毒物にも劇物にも指定されていませんし、炭素、水素、酸素と窒素(MBBA)のみから構成されています。このことは、これらの物質は焼却しても、問題がないことを示しています。続いての前提は、このWebの情報を元に、自宅で液晶観察をする人の数は非常に少ないだろうということです。このことは、一般家庭ゴミに対する試料の付着したゴミの量がわずかであることを保証します。

以上の二つの前提が満たされるなら、試料を焼却すれば環境負荷なしの処理できると考えられます。ですから、液晶のついたセルを、ティッシュ等でよく拭って、液晶試料のついたティッシュをポリエチレン袋に入れて口を閉めて可燃物として家庭ゴミの処理ルートに流せば、まず問題は生じないと思います。ここで、ポリエチレン袋に入れるのは、低い確率ですが、ゴミ収集作業中に作業をされる方の皮膚等に付着するのを避けるためです。もし、ポリエチレン袋を可燃物としては処理できない場合には、ロー引きの耐水性のある紙袋などを使うことを考えてみて下さい。

残ったガラス板は、さすがに燃焼できませんので、不燃ゴミとして処理して下さい。この時、できれば、拭い切れていない試料を中性洗剤+クレンザーで洗って除去するとよいでしょう。ただし、洗うときに食物を調理する流しを使ってはいけません。また、洗うときに試料が手につかないように手袋をして下さい。

家庭ゴミとして出された、試料付きのティッシュは焼却炉で燃されます。しかし、塩素や水銀といった有害な元素を含んでいないので、燃焼後に問題になるような物は原理的に発生しません。まあ、窒素が含まれていますので、二酸化窒素は生じる可能性はありますが、窒素を含んだ可燃ゴミは食べ残しのタンパク質などもあり、それらに比べれば試料の量は無視できる程度なので、大丈夫だと思います。

ガラス板を洗うのは、液晶試料が高い濃度で一箇所に存在する状況を作らないためです。確かに板を洗うと、下水中に液晶試料が流れ出すことになりますが、洗う前にきちんとティッシュで拭っていれば、その量はかなりわずかになります。家庭からは液晶試料の他にも、水溶性の塗料の残渣とか、食品着色料とか、いろいろな有機物質が下水に流れ込みます。ここでも、やはり、液晶試料を流す人は、極めて限られているし量も少ないので、全体の中で無視できる量になると思います。

ところで、今回の瓶は10gと25gですが、これらが不要になって処分したい場合にはどうするかというと、考え方は同じで、液体のMBBAはそれなりの量のティッシュにすわせて、ポリ袋にくるんで可燃ゴミとして処分して大丈夫だろうと思います。また、コレステロール誘導体は、粉ですので、やはり飛び散らないように袋に入れて可燃ゴミとして扱うのが、一番不安の少ない方法であろうと思います。液晶セルの時に比べると一回あたりの廃棄量は格段に多いわけですが、それでも、ご近所から出てくる可燃物の量の合計に比べれば、非常にわずかな量でしかありません。

残った瓶は、中性洗剤と水をいれて栓をしてよく洗って下さい。洗浄液は地面に撒くよりは下水に流す方がよいかと思います。ただし、下水道がきちんとしていなくて、簡易処理場しかない場合には、慎重に振る舞われますように。

そして、瓶についている薬品のラベルははがしてから、瓶は不燃物として処理して下さい。薬品のラベルをはがすのは、誤解を避けるためです。基本的には毒性の少ない物質を、中身を洗って安全にしてからゴミとして出すのですが、ラベルを見ても普通の人には何であるのか、そして危険かが分からないので、ラベルがついたままだと誤解を与える可能性があるのです。無用な誤解を避けるためには、瓶のラベルをはがしてから廃棄すべきでありましょう。

この項目は、本当にこれで大丈夫か不安なこともあります。化学に詳しい方のコメントを頂ければ有り難くお願いいたします。
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by zam20f2 | 2011-02-23 21:53 | 顕微系 | Comments(0)

非効率

大きなトレーラーに大きな荷物
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でも、中が空洞なので、非効率だなとおもっていたら、もう一台やってきた
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入れ子にできるなら、一台ですみそうなのに…
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by zam20f2 | 2011-02-22 21:29 | 街角系 | Comments(0)

おいしい?

ビターチョコでゆずのコーティングしたら、結構美味しいかなとも思うけれど
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を見ると、あんまり食べたい気分にならない…
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by zam20f2 | 2011-02-21 21:50 | 街角系 | Comments(0)

続:ニュートンのプリズム

少し前に、ニュートンのプリズムというエントリーを書き、その中でスペクトルを6色とするのと7色とするののどちらが妥当であるかについて、プリズムを使って分光をするなら、板倉氏の主張とは異なり、7色の方が妥当であるという計算結果を示しました。計算結果に間違いはないとは思うのですが、プリズムが手元にあったので、実際に白色光をプリズムで分光してみることにしました。
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使ったのは、古典的なアームタイプの分光器です。何故これが家にあるかというと、前にも記しましたけれど、家の近所でやっていた骨董市に出ていたためです。最終日だから値札の半額と言われてしまうと…買わないでいるのは困難です。
手作り分光器でD線分離を試みた時は、入射側のスリットと光を平行にするレンズのついた部品のみ使いましたが、今回は、それに本体と付属のプリズムも加わります。本来は、屈折した光を望遠鏡で見て、その角度を測定して屈折率を定める装置なのですが、屈折した光はカメラレンズでそのまま受けることにしました。もう少し正確に言うと、最初は光を少し離した紙面に投影してそれを撮影したのですが、どう考えても紙に投影した物を撮影するよりも、カメラレンズで感光面に直接結像した方が筋がよさそうなので、そうして撮影しています。
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次ぎに示すのは、同じ配置で撮影した殺菌灯です
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ご覧頂ければおわかりのように、ピントがきちんと合っていないので、いずれ再撮影の必要が生じそうですが…。
さて、このスペクトル像に板倉氏の主張に沿って赤・橙・黄・緑・青・紫の6色に区分する線を引いてみましょう。
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見て頂ければ分かるように、線は決して均一には引けません。ニュートンの時代には光の波長という概念はありませんでしたから、その時代にあっては、このように線引きをすることに合理的な理由はありません。色の科学は難しいものです、色の名前で議論をすると、人によって色の範囲が異なるために、相互に議論が出来なくなる危険性があります。
では、どのように線を引くのが合理的なのでしょうか。これについては、板倉氏の楽しい授業の中に、波長を均等に区分するというアイデアが出てきますので、ここでもそれを適用することにしましょう。ただし、ニュートンの時代には波長という概念はなく、壁に映った色の変化がすべてですから、その色の見える範囲を等分に区切ることにします。ここでは、3等分から8等分まで試してみました。青の方は、まだ色が伸びているのが見えるのですが、この先まで入れてしまうと、青、紫あたりの数が増えすぎるので、青の方はだいぶ外しています。この状況で、青の側は440nm付近になっています。
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さて、何色にスペクトルを区分するのが正しいでしょうか。6色では、赤・黄色・緑・青緑・青・・紫になってしまい、板倉氏の主張の赤・橙にはなりません。橙を押し込めたかったら少なくとも7色は欲しいところです。これで、今回つかっているプリズムより分散が少し弱ければ、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫におさまりそうな感じです。

というわけで、実験をやった結果として、プリズムによる分光スペクトルを均等に分類するならニュートンの7色の方が6色より妥当であるという結論は変わりませんでした。板倉氏の主張のように波長に対して均分にするなら、6色の方がよいかもしれません。ですから、CDや回折格子レプリカで分光実験をやる場合には6色が妥当で、プリズムで行うなら7色と説明するのが良い線だろうと思います。ニュートンの時代には、回折格子も波長もありませんから、7色に分けるのは合理的な考え方です。それを現在の目から間違っているとか、間違った権威を科学的にただしたと主張するのは、完全に勇み足と言わなければなりません。

それにしても、板倉氏の「虹は七色か六色か」についてWeb上で見られる意見を見ると、殆どの人が板倉氏に同調して、ニュートンは間違っていることを知り感銘を受けたようなことを記しています。しかし、これは、どう考えても、自分で確かめることなく、古い権威から新しい権威に鞍替えするだけの行為です。自宅にプリズム分光器はなくても、角度の計算は割と楽にできるはずのことなのですから。
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by zam20f2 | 2011-02-20 18:43 | 文系 | Comments(0)

液晶となる薬品(自宅でできる液晶観察29)

随分と御無沙汰になっている「自宅でできる液晶観察」ですが、再会すべく液晶物質を入手しました。本当は、洗剤のように、その辺のお店で売っているようなものを使いたいのですけれども、適当なものが思い当たらなかったので、試薬屋さんから化学薬品を購入しました。
で、先に進む前に

・薬品の取り扱い時にはゴムやプラスチックの手袋をして、薬品が皮膚につかないように注意して下さい。
・風通しのよい場所で作業して、蒸気を吸い込まないように注意して下さい。
・薬品の保存は要冷蔵の物であっても、食品と一緒の冷蔵庫には入れないで下さい。

研究用の試薬の多くは、人体に対する影響は、きちんと調べられていません。これは、身の回りの商品に非密封で使われている物質とは大きな違いです。薬品の中で、特に強い毒性があるものは「毒物」として、また、人体に対して影響の大きい物は「劇物」に指定されており、これらの物質の購入には制限があります。今回用いる試薬は毒物にも劇物にも指定されていません。毒物に指定されていないということは、これらの物質には強い毒性がないと思ってまず間違いはありません。ただし、劇物に指定されていないからといって、人体に安全なわけではありません。実際、今回使用する薬品の片方は、使用注意マークがついていて、皮膚につくとアレルギー皮膚炎を起こす可能性があること、目に入ると危険でありうることが記してあります。また、この薬品が水を吸って分解した時に出来る物質は弱い発がん性があると言われていると記憶しています。そういう意味では、劇物に指定されているいくつかの物質程度の危険性は持っている可能性があります。それにもかかわらず、劇物に指定されていないのは、使用量が少なく、そのような薬品もすべて調べて劇物指定をするのには、コストがかかりすぎるためだと思います。なお、薬品の廃棄をどうするのかについては、項をあらためて説明します。


さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回購入した2つの薬品は
N-(4-Methoxybenzylidene)-4-butylaniline
(N-(4-メトキシベンジリデン)-4-ブチルアニリン)

Myristic Acid Cholesterol Ester(ミリスチン酸コレステロール)
です。
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以下、最初のものをMBBA、2番目のものをChMyと略記することにします。
MBBAは室温近傍でネマチック液晶相をとる物質で、初めての室温液晶として知られています。ChMはコレステロールの誘導体で、加熱するとコレステリック液晶相になる物質です。

MBBAの方は冷蔵保存と記してあり、試薬屋さんから来たときにも、発泡スチロールの箱の中で保冷剤と一緒にやってきました。でも、自宅には薬品用の冷蔵庫はありませんので、普通に保存します。何故、MBBAが冷蔵保存指定になっているかというと、おそらくは、この物質は水を吸って劣化しやすいので、それを防ぐためだと思います。温度が低いと化学反応の速度は遅くなります。また、固体と液体を比べると、固体では、内部に水が入れませんので、湿気があっても表面のみで劣化が進行しますが、液体だと内部まで水分が浸透しますので、全体で劣化が進行してしまいます。このため、固体状態での保存が望ましいのですが、MBBAは融点が25℃ですので、夏に融点以上の気温になることを考えると、冷蔵保存が指定されているのだと思います。
それぞれの詳細も改めて記載します。
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by zam20f2 | 2011-02-19 20:30 | 液晶系 | Comments(0)