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OPTIPHOTOの粗微動のメンテナンス(2)

最初の作業は微動ハンドルのダイヤルを外すことだ。
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記憶が正しければ1.5mmの六角レンチでイモネジを緩める。目盛りがある方もない方も外す。
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この時に、微動ダイヤルが簡単に抜けない様だったら、もう一方の微動ダイヤルはきちんと固定した状態にして、軸棒に無理な引き抜くような力がかからないように気をつけて抜いていった方がよい気がする。この棒軸は、中に小さな歯車が付いているので、この状態では引き抜けない。無理な力をかけると中の歯車(プラスチック製)が壊れる危険性があるだろうと思う。

両側の微動ハンドルが抜けたら、続いて、目盛りがついていない側の粗動ハンドルを外す。
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目盛りがついている側の粗動ハンドルを握って、目盛りがない側の粗動ハンドルをネジを緩める方向に回せば、外れていく。
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これが外した状態で、ハンドルと本体の間に部品があるので、それを外しておく。
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これが外した部品だ。
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これがはずれれば、目盛りのある粗動ハンドル側のハンドルをひけば、
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そのまま、中の金属棒の部品が素直に引き抜けるようになる。
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ところで、この部分、表を見ても裏を見てもねじが見当たらず、そのままでは分解が出来ない。
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ところで、勤め先にあるOpthophotoは目盛りのない粗動ハンドル側にもう一つ部品がついているのだけれど、この鏡基にはその部品が存在していない。前回紹介したWebのOpthiphotoは、今回のものと同じで余計な部品はない。どうやら、複数のバージョンがあるのだろうと思う。異なるバージョンで部品が同じかは確認出来ていないので、メンテナンスを試みるかたは注意されたい。

装着されているフィルターを見ると、色温度変換フィルターが蒸着タイプではなく、昔ながらの吸収フィルターなので、おそらくは初期の個体である可能性が高い。

さて、微動についている側のハンドルの分解は次回に

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by ZAM20F2 | 2015-05-03 16:37 | 顕微系 | Comments(0)

OPTIPHOTOの粗微動のメンテナンス

Optiphoto Polが家にやってきたからもうすぐ5年になる。偏光顕微鏡はあんまりネットオークションに出てこないため、状態が良いのが出て来ると、結構値段が上がってしまう。

このOptiphotoが出た時は、たまたま2台出ていて、状態の良い方が2日後の終了設定になっていた。この品は写真で見た目に埃を被りまくっていたし、対物レンズも偏光顕微鏡用のではなく金属用のが2本程度ついているだけという品だった。

自分の用途からすれば、対物レンズは長作動のにつけ替えるわけで、対物レンズがついていないことはマイナス点ではない。埃がどの程度影響しているのか分からないけれど、とにかく入札したら、競うことなく家にやってくることになった。

来た当初に光学系の掃除をしたけれど、その後は特にメンテナンスをせずに使っていたのだけれど、先日、数多くの顕微鏡に触っている方が、粗動ハンドルを回すなり「グリスが切れているよ」とのご指摘。そのまま使い続けると、歯車が欠ける事態になりかねないという。Optiphotoはとっくの昔にニコンでのメンテナンスができない機種となっているし、仮にメンテナンスが出来たとしても、かなりの金額になってしまうので趣味の用途としては現実的でない。知り合いに、実体を使っている人がいるのだけれど、光学系にごみが入ったので修理の見積もりを依頼したら、フルメンテナンスで、新品が十分買えるのではないかという見積もりがやってきて憤慨している人がいた。ニコンのメンテナンスは使用者の要望に優しく応えるという発想はあんまりない様子なのだ。

グリス切れを指摘して下さった方は、「簡単にメンテできますよ」というのだけれど、それは数をこなした人の話で、中身の分からないものの蓋を開けるのは、勇気のいることだ。Webを捜すとDIY感覚で顕微鏡分解掃除生物顕微鏡[OPTIPHOTO]という記事はあるけれども、これはベースの中を掃除する話で今回の目的の参考にはあまりならない。それでも、ギアが欠けてしまうと、どうしようもないので、とにかくメンテナンスをやってみることにした。

メンテナンスをやるにあたって、まず用意したのはグリス。なにしろ、グリスが切れているので、新しいグリスを塗らなければならないのだけれど、妙なものを使ってしまうと、当座はよくても、すぐに事態を悪化させる危険性が高い。そこで、光学機器用のグリスを用意した。最近では、カメラ修理道楽もポピュラーになって、光学用グリスも売っているのだけれど、カメラ用品店で小分けにされているものを買うよりも、どう見ても供給源となっていると思われる会社から直接買い込む方が割安である。と言うわけで3種類ほど購入してみた。
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お店はWebはあるのだけれど、注文用のメールアドレスはなく、電話で注文となった。
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対応もよく、請求書とともに素早く送ってくれた。まあ、送り先が自宅ではなく、勤め先にしておいたためもあるかもしれない。もちろん、請求書は勤め先事務には回さずに、とっとと自分の口座からの振り込んだ。

グリス以外に必要なものは、古いグリスを拭うのに必要なキムワイプ類と、適当な有機溶媒。今回はオリンパスのEEクリーナを使っている。
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それから、きちんとしたドライバと六角レンチ。あとは、ゆっくりと作業できる場所と時間。というわけで、実際の作業は次回に。

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by ZAM20F2 | 2015-05-02 20:31 | 顕微系 | Comments(0)

儲かっていない

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生物用のELWDはWDが5mm超あるのだけれど、NAが0.55しかない。一方の工業用の有限系では、PCとPMMA観察用の補正環付きの対物で、50倍でNA0.7というのがある。これがホットステージに使えたら、随分と幸せだろうなぁと思わず入手してしまった。で、カバーガラスではなく、スライドガラス越しに珪藻を見てみると
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と補正環をあわせれば、ちゃんと見えるようになる。
作動距離が分からなかったので、Web上をあさっていたら、米国にこの世代の対物のカタログがあった。カタログには価格も掲載されていて、新品価格は6000ドル強。入手したのは、それに比べるとはるかに低く、思わず儲けた気分になったのだけれど、カタログによると作動距離は2mm台。さすがに、それに対応するホットステージは存在していない。というわけで、実用性を考えると儲かっていないようだ……
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by ZAM20F2 | 2015-04-26 20:53 | 顕微系 | Comments(0)

ULWD40倍対物レンズ

オリンパスの有限系ULWDレンズは20倍の他に40倍もある
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作動距離はさすがに20倍よりは短くなるのだけれど、40倍でNA0.5のレンズとしては、非常に長いものだ。ただ、それでも、市販のホットステージには作動距離が足りなかったりする。

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by ZAM20F2 | 2015-04-16 21:24 | 顕微系 | Comments(0)

ULWD20倍補正環付き対物レンズ

1mmのガラス板で見えなくなってしまったものも、補正環付きの対物レンズを使えば見えるようになる。まあ、今だったら液晶ディスプレイ対応の対物レンズがあるのだけれど、有限系補正対物レンズでも1mm以上のガラス厚に対応している物もある。
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写真はオリンパスの20倍補正環付き対物レンズ。左2つは基本同じもので位相差対応かどうかの違い。右のLDWは作動距離があまり長くないけれども左のULWDはそこそこの作動距離がある。某社で液晶研究に使われていた顕微鏡に真ん中のタイプが付いているのを見たことがある。

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by ZAM20F2 | 2015-04-14 22:02 | 顕微系 | Comments(0)

軟弱者

少し前のOLYMPUS AIR A01 オープンプラットフォームカメラを顕微鏡につけてみるでは、適当なスペーサーを乗せてテープで巻けば良さそうなんていうことを書いたけれど「2015年春の顕微鏡用デジタルカメラ選び」によると、レンズ無しのCマウントアダプターを買ってくれば、それで大丈夫らしい。

のだけれど……、……そんな話は知らなかったので、ネットオークションで見かけた使えそうな物を入手していた。
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デッドストック品という触れ込みで、上にENG(B4)マウントらしきものがついた3眼鏡筒である。ENGマウントは2/3インチ素子のビデオカメラ用のマウントで、ニコンでも0.45倍のENGマウントアダプターなんてものもも出しているのだけれど、この鏡筒のカメラ部分の大きさを見てみると、縮小光学系のような複雑なものがはいっているような気はしない。そして、ENGマウントのフランジバックを考えれば、μ4/3は余裕のはず。という推測に基づいて家にやってきたわけだ。
最初の予定ではENGマウントを外して
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という状態にして、その上にスペーサーと考えていたのだけれど、調べてみたらENG-μ4/3アダプターが世の中に存在していた。軟弱者なので、それを使おうと思ったのだけれど、ネット通販をみると、冗談のような値段のものが出てきて、色々と調べたら、それよりはかなり安価なものが出てきたので、取り寄せることにした。
つけてみると、何故か三脚座が横になる。
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そのままA01をつけると、やはり横付けになる。
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縮小レンズは入っていなかったので、等倍撮影だしピント面も問題ないので、そのままでも良かったけれども、上の3つのネジを緩めてμ4/3マウントを90度まわすことにした。A01は横向きではなく取り付けられたけれど、三脚座は横向きのままだ。ということは、ENGマウントのカメラを取り付けると、見た目横向きになるということだ。なんか、取り付けネジの穴を開ける場所を間違えたんじゃないかという気がする(下の穴の位置に対して上を30度ずらしているのを時計回りにするか反時計回りにするかを)。このあたりが、長期在庫品になってしまった理由であるような気もする。

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by ZAM20F2 | 2015-04-09 21:38 | 顕微系 | Comments(0)

OLYMPUS AIR A01 オープンプラットフォームカメラでの複写と接写(中高倍率編)

前回の低倍率編に続いて、中・高倍率編。
AIR A01自体を三脚座に取り付けるのは、安定性や強度で不安があるのだけれども、カメラ側の三脚座を使う場合には、本体が軽量でコンパクトなのでバランスがよい感じになる。
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用いた被写体は、都合よくも、その辺に転がっていたゾウムシ。大きさはボディーが2cm弱だ。
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これはOM80マクロでの撮影。撮影倍率を1倍にしたのが、
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さらに専用のクローズアップレンズをつけると倍率は2倍になる。
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続いて、OM38mmでの最高倍率。
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そしてOM20mmでの最高倍率。
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ここまではOMマウントのレンズだけれども、OMにはRMSアダプターがあるので、それをつかって、ミノルタの12.5mmをつけてみた。
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撮影風景はこんな感じだ。
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OMのエクステンションチューブは115mmまでなので、これ以上の倍率にするには、ベローズを持ち出す必要がある。というわけで、持ち出したベローズだけれども、A01が軽量のこともあり、普通の複写台でどうにかなっている。実は、高倍率の拡大撮影用に普通より剛性の高い台もあるのだけれど、ほとんど出番が無くなるのではないかとさえ感じている。
ミノルタの12.5mmをベローズで使ったもの。
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そして、ついでにMPlanELDWの40倍対物を取り付けてみた。
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厳密では無く鏡筒長を210mmにしている。これで、

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のように撮影出来てしまうのだから、なかなか驚異である。



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by ZAM20F2 | 2015-03-30 21:22 | 科学系 | Comments(0)

OLYMPUS AIR A01 オープンプラットフォームカメラでの複写と接写(低倍率編)

昨日のエントリーではA01を顕微鏡に取り付けたけれど、今日は、A01を使って低倍率の複写を試してみた感想を記そうと思う。

A01には三脚穴はついている。しかし、円筒の側面であるために、取り付けて安定性が良い感じにはならない。また、本体がコンパクトで、三脚ねじあなも本体にねじで留めてあるみたいなので、あまり重いレンズをつける気にはならない。

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Web上にあるOLYMPUSのFAQでは4/3-μ4/3アダプターを使っての4/3レンズの使用には対応していないことになっている。でも、μ4/3レンズの持ち合わせはないし、FAQを読む前に買い込んでしまった変換アダプターがあるので、手元の機材で試してみた。試した3本の4/3レンズは動いている(12-60ズーム、35mmマクロ、25mmパンケーキ)。絞り制御も出来ている。ただし、メーカーが非対応といっているからには、自分の判断で使うかは決めなければならないところだろうと思う。

MFでのピントあわせはデジタルズームが役に立つ。もう少し高い倍率で見たいのは顕微鏡撮影と同じだ。

というわけで、A01にZD12-60を取り付けて撮影してみた。Mモードだけれど、きちんと、絞り値も、シャッター速度も自分で選択可能である。
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撮影した本はしばらく前に、天文古玩さんで紹介されていたもの。 天文古玩さんWebを見て興味を持つ本は、たいていは手元になく、Webを拝見してから日本の古本屋にアクセスすることになるのだけれど、これは、珍しく書庫から引きずり出してきた。出た当初ぐらいに買い込んだ本だ。というわけで、久しぶりに読み直しをしている。

ついでに、端末側の画面が気になる方もいると思うので、シャッターを押す時の画面をお目にかけよう。
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画面上にあるシャッターを指で押したところである。今の場合は、カメラをセットした撮影台においてあるので、そこを押すと振動が生じるが、台から話して手持ちでやるのが普通で、シャッターにより機械的な振動が生じることはない。ついでにもう一枚。

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先ほど違って指が写っていないようにみえるけれども、中の方の画像を見ると指が写っている。何をやったかというと、シャッターを押して、AF調整が作動し始めた時に指を画面の外に外す。すると時差を持ちながらあ、デバイスに写るデバイスの画像から指が消えていき、だんだんと中に写っていきながら、あるタイミングでシャッターが落ちるという状況だ。シャッターのタイムラグはコンマ何秒かあるので、それで中に指が写っているということは、画面のリフレッシュはそんなに早くないことを示している。

ついでに、マニュアルフォーカスで指が抜けるかを試してみると、直ぐにシャッターがおりるので、一番外側のデバイス画像にも指は写ってしまうのだけれども、この時は撮影時に背景がシャッターがおりるみたいに暗くなっていくようになっていて、写真にすると、画面の半分が切れたような図柄になる。
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AFとMFでの、シャッター時の動作の差、なんのためだか謎である。


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by ZAM20F2 | 2015-03-29 17:10 | 科学系 | Comments(0)

OLYMPUS AIR A01 オープンプラットフォームカメラを顕微鏡につけてみる

少し前に、発売延期に関するエントリーを書いた品が手元に届いた。すでにWeb上にも使用感などが掲載されはじめているけれども、それらで紹介されている用途は個人的な使用目的とずいぶんと異なっているので、ここでも紹介する価値がある気がする。

このブログにしては珍しく品名を書き込んだのは、検索に引っかかった方がよいかと思案したため、通常だったら、4/3システムを実質的にやめてしまったメーカーから発売された、振動要素のない顕微鏡に取り付け可能な撮像素子なんて書き方しかしていないと思う。接続、その他の話はほかのサイトをみていただくとして、ここでは顕微鏡への装着とマクロ撮影に限って話を進める。(Bluetoothが接続するのに、その後のWi-Fiが駄目な場合は、端末側が他のWi-Fiに接続してしまっていないか確認せよ)

本体は、ボディーキャップレンズにも対応しているので、cマウントアダプターのように、電気接点のないものをつけても問題なく作動する。オリンパスでもニコンでも現行機種は等倍でCマウントのポートが取り付けられるので、そこにC-μ4/3をはさめば問題なく取り付けられると思う。
残念ながら手元にあるのはOptiphotoで直接Cマウントの等倍アダプターがないので、Cマウントカメラ用の等倍プロジェクションレンズとCマウント鏡筒(前に写真で出したものだ)で取り付けてみた。
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Cマウントの等倍プロジェクションレンズは視野数が16なので、4/3では長辺の長さにも足りない。実際に試してみると、18mm程度はあるようで、長辺の中央はカバーするが対角線にはまったく不十分な状態になる。
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A01にはデジタルズームがついているので、それを使えば、見た目はけられのない画像が得られる。ただし、撮影範囲は狭くなる。
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使っている三眼鏡筒が根元部分が取り外せるので、はずして上にA01を(Cマウントアダプタはつけて)載せてみた。
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この状態でピントはほぼあっていて、そして、等倍でもけられのない画像が得られる。
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この鏡筒の焦点面位置をきちんと確認しないといけないけれど、本体が鏡筒とほぼ同じ径なので、適当なテープを巻けば十分固定できるので、焦点面さえあわせられるなら、簡便でよい組みあわせになるだろうと思う。

顕微鏡カメラとして考えた本体の使い勝手は、
1,電子シャッターなのでシャッター音はないはずだが、初期状態では内蔵スピーカーからシャッター音がする設定になっている。無音にする設定はできる。ただし、無音にするとシャッターを切ったタイミングが分からないので、最小音設定にする方がよい気がする。
2,カメラはUSB給電で、撮影時もUSB接続をしておけばバッテリー切れの心配がないと思っていた。しかし、確かめてみると撮影と充電は排他的という謎使用になっている。またUSBを通してコンピュータから画像ファイルの取り出しができるけれども、それも撮影と排他的だ。撮影時は給電も、コンピュータからのファイル参照もできない。逆に、コンピュータに繋いだ状態からは、Wi-Fi接続が出来ない。これは、ハード的な問題でソフトではどうにもならないだろうと思う。次の機種では、どうにかしてほしいところだ。なお、廃棄時にはバッテリーを取り出して捨てろという指示があり、そのやり方を見ると、交換部品としてバッテリーの供給があれば、十分に対応できそうな気がする(ただし、予備バッテリーという使い方とするのには面倒だろうと思う)
3、メモリーはμSD形状だが、取り出すためには後蓋を開けなければならず、通常のデジカメより面倒である。USBで接続して引き出すことになりそうだが、そうならUSB3に対応していてほしかったところである。
4,オプティカルローパスフィルターが入っているかは未確認。超音波フィルターは入っていないときっぱり記してあった。これは、少しばかり予定外のところである。
5,端末からの操作で、マニュアル露光が可能である。この点と完全電子シャッターなのがソニーの類似先行商品に対するアドバンテージである。撮影時に適正露光量に対する状況は示されるみたいだけれども、残念ながらヒストグラム表示はない。これは、ソフト的に対応できるのかを(自分でやるには先が長い話になるけれど)検討したいところだ。
6,画面の任意の場所を部分拡大できない。これは正確なピント合わせには必要な機能で、ヒストグラムと併せて可能なのか検討したいところだ。現在のソフトでは、2倍および3倍のデジタルズームが可能だ。等倍よりもピントあわせはしやすいけれど、もう少し倍率を上げたい気がする。
7,最長露出時間は4秒で、通常の撮影には問題ないと思うが、ライトセーバーを使った撮影ではより長い露光時間が可能な方が有り難い。顕微鏡撮影では問題ないが、天文屋さんにとっては、露光時間が足りていないと思う。また、フラッシュの同期機構はない。照明にフラッシュを使っている人にとっては使い物にならない品だろうと思う。
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by ZAM20F2 | 2015-03-28 12:00 | 顕微系 | Comments(0)

旧世代長作動対物レンズ

紹介してきた長作動の対物レンズはニコンの単独色補正が行われた世代の対物レンズなのだけれど、それが出現するまでは、ホットステージに対応できるような長作動の対物レンズは少なくとも国産では、ほとんど存在していなかった。その数少ない一本が
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で、これはニコンのユニバーサルステージ用の対物。表記は20倍だけれども、これは、ユニバーサルステージの半球レンズと組みあわせた場合で、単独では13倍程度。NAもその分小さくなっている。

もう一品はユニオン光学の対物レンズ。現時点でWeb上を探しても情報の欠片すら見当たらないので、記憶をもとにするなら、高温顕微鏡用に開発された対物レンズだという。20倍でNAが0.4。作動距離が10mm程度あるという対物レンズはこれしか存在しなかった。
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ただし、同焦距離は当時の標準からは大幅に異なっていて、そのままでは顕微鏡に装着出来ない。POHやPOSなどの単眼の顕微鏡では、ピント調整機能の粗調のラックアンドピニオンのラック部分を半分ずらせば装着可能だった。また、オプチフォトでは、ベースとアームの間にブロックを入れた改造品も存在していた。

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この対物レンズをその後に出現した20倍のSLWDと比較すると、NAは少し大きいけれど、それ以上の大きさの違いに驚かされる。ユニオンの対物の方はQuartzという文字があり、あるいは紫外も透過する設計になっているのかもしれないのだけれど、この変化には技術の進歩を感じさせる。
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ところで、オプチフォトの照明光学系の長さを変えると、照明条件は設計から狂ってしまう。また、対物レンズのNAがいくら高くても、表面観察用でカバーガラス厚0mm指定の対物レンズで、1mm厚のガラスの向こうにいる液晶を観察していて大丈夫なのかという問題もある。
対物レンズの使用条件に対する疑問は、これまでに出してきた20倍、40倍の対物にも当てはまるものである。液晶観察に問題を引き起こさないのかについては、二つの答が可能である。

一番目の解答は見えないものは存在しないということで、対物レンズの使用条件が満たされていないことにより、見えなくなった構造の存在は知られていないので、誰も問題に気がつかないということである。このバリエーションとして、擬解像による議論の誤りも認識されないと言うこともあると思う。周期構造のある液晶で、周期構造の見える深度から構造の議論をしているものがあるのだけれど、これなどは本当でないものを見ていても驚かない。
二番目の解答は液晶観察で対物レンズの分解能の限界に近い構造が問題になることは希であるというものである。液晶中の文様は連続的に変わるので分解能に近い変調は少ないし、また、欠陥線などの構造は単独で存在することが多いため、球面収差が生じていても黒い線がシャープに見えるか滲んで見えるかの違いなので、存在を見誤ることが少ない。





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by ZAM20F2 | 2015-03-17 22:01 | 顕微系 | Comments(0)