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出来ないことはない

ニコンの2光束干渉対物レンズ
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対物レンズの先端にハーフミラーがあり、内側には小さな反射鏡が、外側のピント位置と同じ光路長になる場所に取り付けてある。
落射で使うけれど、照明光が適当な割合で試料と反射鏡に分かれ、もどってきて干渉を起こす。反射鏡は平坦に作ってあるので、試料側の凹凸に応じた干渉が生じる。
干渉がきちんと生じるためには、半透鏡から試料と内側の反射鏡までの光路長が光の波長程度で揃っていないといけない。ずれがあると
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と試料にピントが合った状態では干渉による色調が見えず、ピントをずらすと
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とぼけた画像に干渉の色が重なって見られるようになる。
単色光を光源にすれば、この状態でも干渉縞は見られるだろうと思うけれど、なんか気持ちが悪いので、調整を試みた。
外側のカバーを外すと(これがすごく固かったりする。時にはこびとさんが外しておいてくれることもある)中身はこんな感じ。
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黒い内側の鏡筒に半透鏡がついている。印が付いているのは最初の状態(やら、途中の状態)を保存するため。
根元はねじなので、これを回せば調整出来そうな感じである。先端側にイモネジが2つあるので、これを緩めて、回そうとするも、普通に廻ろうとしない。かなり力ずくで回そうとすると、あとはそれなりに廻ったりもする。
調整後は
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と、試料のピントと干渉縞が重なって見えるようになる。
回すのが固いと書いたけれど、作業中にやっちまったかもしれないと焦った場面もあったし、2つあるイモネジの一つはピンセットがはねて方向不明のまま。個体差はあって、楽に調整出来るのもあるかも知れないけれど、少し用心してかかった方がよい気がした。
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by ZAM20F2 | 2015-05-17 17:42 | 顕微系 | Comments(0)

ビタミンC(2)

昨日とはちょっと違った傾向の風景
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by ZAM20F2 | 2015-05-14 21:38 | 顕微系

ビタミンC

科学的な意味合いは分からずに、眺めるだけになっちゃうんだけれど、少し遊んで写真を撮ったので
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色々な景色が見られるものだ。もう少し違うのもあるので、それは次ぎに

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by ZAM20F2 | 2015-05-13 21:17 | 顕微系 | Comments(0)

OPTIPHOTOの粗微動のメンテナンス(3)

メモリのある側のハンドルの裏を見ると、金属の板にねじが3箇所締めているのが見られる。ただし、ねじの頭は粗動ハンドル側にあるので、見る事はできない。このねじを外すには、粗動ハンドル側のドーナッツ状の蓋を外さなければならない。
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ドーナッツ状の部分を見ると、半円状の凹部分があるので、ここに細いドライバーなどを挿して少し浮かせ、後はカッターナイフなどを入れて開けて行く。もちろん、ここでカッターナイフを使う時には、刃を大分出さなければならず、カッターナイフの危険で誤った使い方になってしまう。でも、それ以外に、うまい方法は見つかっていない。薄い金属板なので、曲げてしまわないように注意深く外していく。
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外した様子を見ると、製造時にはドーナッツ板にゴム系接着剤をくるっと塗って、それから取り付けている印象がある。粗動ダイヤルの下に見えているのが、最初を浮かすのに使った時計ドライバー、そして、左がカッターナイフ。ねじ止めのを使っている。
蓋を空いたら、3本のねじを緩める。ようやく、微動のためのギアが付いた軸棒を外せるようになる。
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軸棒を外してみると
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という部品だ。世間の評判によると、この小さな歯車が割れることがある。そして、これが割れてしまうとステージは留まらずにずりずりと下がるようになってしまう。

この状態で、粗動ハンドルに付いているギアは全部外せるので、外して古いグリスを拭き取って、新しいグリスをつける。今回はS-10をつけている。前回に出した太い軸棒側にあるギアも外れるので、それの手入れも忘れずに。

あと、本体側は、3本のねじを緩めると
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蓋を外してギアを出すことができる(上の写真は既にねじを1本外してしまっている)
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蓋が取れにくい時は、六角レンチを使って引きずり出すといい気がする。

こちらも、古いグリスを拭き取って、新しいグリスをつけるようにする。

この先のメンテナンスにはカニ目レンチなどの専門工具が必要になる気がする。そこで、これ以上先に進むのはあきらめている。一応、背側のアームの蓋をとって、ラックピニオン部分にグリスを足している。


後は、逆の手順で組み立てて行くだけだ。ドーナッツ状の蓋は、再びゴム系接着剤で貼り付けなおす。ただし、接着点は減らしている。

終了後は、随分と動きが楽になった。ハンドルを急に回した時のがたつき感もないと思う。これで、当分は問題なく使えるだろうと思っている。


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by ZAM20F2 | 2015-05-04 17:59 | 顕微系 | Comments(0)

OPTIPHOTOの粗微動のメンテナンス(2)

最初の作業は微動ハンドルのダイヤルを外すことだ。
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記憶が正しければ1.5mmの六角レンチでイモネジを緩める。目盛りがある方もない方も外す。
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この時に、微動ダイヤルが簡単に抜けない様だったら、もう一方の微動ダイヤルはきちんと固定した状態にして、軸棒に無理な引き抜くような力がかからないように気をつけて抜いていった方がよい気がする。この棒軸は、中に小さな歯車が付いているので、この状態では引き抜けない。無理な力をかけると中の歯車(プラスチック製)が壊れる危険性があるだろうと思う。

両側の微動ハンドルが抜けたら、続いて、目盛りがついていない側の粗動ハンドルを外す。
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目盛りがついている側の粗動ハンドルを握って、目盛りがない側の粗動ハンドルをネジを緩める方向に回せば、外れていく。
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これが外した状態で、ハンドルと本体の間に部品があるので、それを外しておく。
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これが外した部品だ。
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これがはずれれば、目盛りのある粗動ハンドル側のハンドルをひけば、
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そのまま、中の金属棒の部品が素直に引き抜けるようになる。
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ところで、この部分、表を見ても裏を見てもねじが見当たらず、そのままでは分解が出来ない。
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ところで、勤め先にあるOpthophotoは目盛りのない粗動ハンドル側にもう一つ部品がついているのだけれど、この鏡基にはその部品が存在していない。前回紹介したWebのOpthiphotoは、今回のものと同じで余計な部品はない。どうやら、複数のバージョンがあるのだろうと思う。異なるバージョンで部品が同じかは確認出来ていないので、メンテナンスを試みるかたは注意されたい。

装着されているフィルターを見ると、色温度変換フィルターが蒸着タイプではなく、昔ながらの吸収フィルターなので、おそらくは初期の個体である可能性が高い。

さて、微動についている側のハンドルの分解は次回に

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by ZAM20F2 | 2015-05-03 16:37 | 顕微系 | Comments(0)

OPTIPHOTOの粗微動のメンテナンス

Optiphoto Polが家にやってきたからもうすぐ5年になる。偏光顕微鏡はあんまりネットオークションに出てこないため、状態が良いのが出て来ると、結構値段が上がってしまう。

このOptiphotoが出た時は、たまたま2台出ていて、状態の良い方が2日後の終了設定になっていた。この品は写真で見た目に埃を被りまくっていたし、対物レンズも偏光顕微鏡用のではなく金属用のが2本程度ついているだけという品だった。

自分の用途からすれば、対物レンズは長作動のにつけ替えるわけで、対物レンズがついていないことはマイナス点ではない。埃がどの程度影響しているのか分からないけれど、とにかく入札したら、競うことなく家にやってくることになった。

来た当初に光学系の掃除をしたけれど、その後は特にメンテナンスをせずに使っていたのだけれど、先日、数多くの顕微鏡に触っている方が、粗動ハンドルを回すなり「グリスが切れているよ」とのご指摘。そのまま使い続けると、歯車が欠ける事態になりかねないという。Optiphotoはとっくの昔にニコンでのメンテナンスができない機種となっているし、仮にメンテナンスが出来たとしても、かなりの金額になってしまうので趣味の用途としては現実的でない。知り合いに、実体を使っている人がいるのだけれど、光学系にごみが入ったので修理の見積もりを依頼したら、フルメンテナンスで、新品が十分買えるのではないかという見積もりがやってきて憤慨している人がいた。ニコンのメンテナンスは使用者の要望に優しく応えるという発想はあんまりない様子なのだ。

グリス切れを指摘して下さった方は、「簡単にメンテできますよ」というのだけれど、それは数をこなした人の話で、中身の分からないものの蓋を開けるのは、勇気のいることだ。Webを捜すとDIY感覚で顕微鏡分解掃除生物顕微鏡[OPTIPHOTO]という記事はあるけれども、これはベースの中を掃除する話で今回の目的の参考にはあまりならない。それでも、ギアが欠けてしまうと、どうしようもないので、とにかくメンテナンスをやってみることにした。

メンテナンスをやるにあたって、まず用意したのはグリス。なにしろ、グリスが切れているので、新しいグリスを塗らなければならないのだけれど、妙なものを使ってしまうと、当座はよくても、すぐに事態を悪化させる危険性が高い。そこで、光学機器用のグリスを用意した。最近では、カメラ修理道楽もポピュラーになって、光学用グリスも売っているのだけれど、カメラ用品店で小分けにされているものを買うよりも、どう見ても供給源となっていると思われる会社から直接買い込む方が割安である。と言うわけで3種類ほど購入してみた。
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お店はWebはあるのだけれど、注文用のメールアドレスはなく、電話で注文となった。
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対応もよく、請求書とともに素早く送ってくれた。まあ、送り先が自宅ではなく、勤め先にしておいたためもあるかもしれない。もちろん、請求書は勤め先事務には回さずに、とっとと自分の口座からの振り込んだ。

グリス以外に必要なものは、古いグリスを拭うのに必要なキムワイプ類と、適当な有機溶媒。今回はオリンパスのEEクリーナを使っている。
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それから、きちんとしたドライバと六角レンチ。あとは、ゆっくりと作業できる場所と時間。というわけで、実際の作業は次回に。

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by ZAM20F2 | 2015-05-02 20:31 | 顕微系 | Comments(0)

儲かっていない

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生物用のELWDはWDが5mm超あるのだけれど、NAが0.55しかない。一方の工業用の有限系では、PCとPMMA観察用の補正環付きの対物で、50倍でNA0.7というのがある。これがホットステージに使えたら、随分と幸せだろうなぁと思わず入手してしまった。で、カバーガラスではなく、スライドガラス越しに珪藻を見てみると
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と補正環をあわせれば、ちゃんと見えるようになる。
作動距離が分からなかったので、Web上をあさっていたら、米国にこの世代の対物のカタログがあった。カタログには価格も掲載されていて、新品価格は6000ドル強。入手したのは、それに比べるとはるかに低く、思わず儲けた気分になったのだけれど、カタログによると作動距離は2mm台。さすがに、それに対応するホットステージは存在していない。というわけで、実用性を考えると儲かっていないようだ……
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by ZAM20F2 | 2015-04-26 20:53 | 顕微系 | Comments(0)

ULWD40倍対物レンズ

オリンパスの有限系ULWDレンズは20倍の他に40倍もある
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作動距離はさすがに20倍よりは短くなるのだけれど、40倍でNA0.5のレンズとしては、非常に長いものだ。ただ、それでも、市販のホットステージには作動距離が足りなかったりする。

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by ZAM20F2 | 2015-04-16 21:24 | 顕微系 | Comments(0)

ULWD20倍補正環付き対物レンズ

1mmのガラス板で見えなくなってしまったものも、補正環付きの対物レンズを使えば見えるようになる。まあ、今だったら液晶ディスプレイ対応の対物レンズがあるのだけれど、有限系補正対物レンズでも1mm以上のガラス厚に対応している物もある。
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写真はオリンパスの20倍補正環付き対物レンズ。左2つは基本同じもので位相差対応かどうかの違い。右のLDWは作動距離があまり長くないけれども左のULWDはそこそこの作動距離がある。某社で液晶研究に使われていた顕微鏡に真ん中のタイプが付いているのを見たことがある。

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by ZAM20F2 | 2015-04-14 22:02 | 顕微系 | Comments(0)

見えなくなるもの

少し前の「旧世代長作動対物レンズ」で、鏡筒長もカバーガラス厚も指定以外となる金属用長作動対物が液晶観察に普通に用いられる理由を少しばかり記した。
まあ、気がつかなければ平和かもしれないのだけれども、どこまで何が見えているのかは知っていた方が安心できる。
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は、等方相からコレステリック液晶が湧いているところ。160mm鏡筒に40倍の対物レンズをつけている。カバーガラスが上に1枚のった状態だ。
このサンプルが金属用40倍でどう見えるかというと、
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となる。大きさが小さくなっているのは鏡筒長210mm用の対物を160mm鏡筒長で使っているから。
コントラストは悪くなっているけれども、ほとんどの領域で、コレステリック由来の縞構造は見えている。とりあえず、ものごとを判断するのには、このぐらい写っていれば大丈夫な気がする。つづいて、上にスライドガラスを1枚重ねた状態。これが、ほぼ普通の液晶観察に対応する。
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この状態ではもはや真っ当に縞構造を見るのは困難になっている。対物のNAが0.5なので1ミクロン程度は分解できるはずなのだけれど、それが出来なくなっている。
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by ZAM20F2 | 2015-04-12 20:17 | 液晶系 | Comments(2)